棄権や欠場続く稲見萌寧の腰はどうなっている? 暫定首位の賞金レースにも“黄信号”

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 稲見は40度近い高温になった埼玉で行われた東京五輪でガンバリを見せた。それに異常気象が続いた7月から10月にかけての3カ月間は2勝、トップ10入り5回と強かった。

「暑さによる疲れは関節の中にある細かい筋肉回りの腱や靱帯に蓄積されます。暑いと感覚もマヒして疲れていても体が動き、疲れがたまっているのに気付かない。腰が痛くて動けなくなったのは無理がたまった証拠です。男子プロをみた時は2週間完全休養に充て、徐々に体を緩めて、疲れを取り除いて調子を上げていきます。即効で痛みを和らげようとすればリスクがあり、疲れをすべて取り切れない。完全復調には1カ月近くかかることも予想されます」(平山氏)

 プロゴルファーは移動も大変で、転戦先ではホテル住まい、食事も外食とゆっくり過ごす時間も限られて、体の芯の疲れを抜くのが難しい。腰の痛みはスイングに変調をきたし、腰をかばえばクラブを振り切ることができずに、ショットやパットの安定性を欠くことになる。さらに無理を重ねると、せっかく築いたゴルフそのものを壊すことにもなりかねない。ケガはプロの将来を大きく左右するだけに、いまの稲見は要注意だ。

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