大谷が封印中の「新球取得」に着手!リスク承知の異例の試みに透ける思惑

公開日: 更新日:

 メジャーを代表する速球派がバリエーション拡大を図っている。

 エンゼルス・大谷翔平(27)が、ブルペンでの投球練習で新球を試しているというのだ。

 現地放送関係者によれば、今春のオープン戦で実際に試投し、大谷が「スプリットとチェンジアップの中間」と説明した球種だという。新球習得はリスクも伴う。シーズン途中としては異例と言っていい。

 大谷は新球をオープン戦で投げただけで、開幕後は封印してきた。ここにきてこれを解禁するのは、投球の幅を広げる狙いからだろう。

 自己最多の13奪三振で6勝目を挙げた前回のロイヤルズ戦では、ネビン監督代行の降板指令に「これは僕の試合だ」と拒否。今季最多の108球を費やして今季最長の8回を投げ切った。指揮官は「彼は頑固だ」と苦笑いしながらも「ショウヘイが投げてくれたおかげでブルペンを休ませることができた」と二刀流のワークホースぶりに目を細めていた。

 大谷の新球が武器になり、球数を抑えて1イニングでも多く投げれば、リリーフ陣の負担軽減につながるだろう。大谷も日頃から「救援投手に楽をさせたい」と話しているが、本音を言えば自軍のブルペンを信用できないのではないか。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    新小結大の里“来場所で大関昇進”は十分に可能 目安の「三役で3場所33勝」すでに形骸化

    新小結大の里“来場所で大関昇進”は十分に可能 目安の「三役で3場所33勝」すでに形骸化

  2. 2
    巨人阿部監督「家康」から「秀吉」への変貌間近…12球団ワースト貧打で“秘策”解禁へ

    巨人阿部監督「家康」から「秀吉」への変貌間近…12球団ワースト貧打で“秘策”解禁へ

  3. 3
    “ダメ大関の見本市”が後押し 新小結大の里「来場所で大関昇進」への期待と懸念

    “ダメ大関の見本市”が後押し 新小結大の里「来場所で大関昇進」への期待と懸念

  4. 4
    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  5. 5
    2018年から25年を調査!7年間で偏差値上昇の大きかった私立大学・学部は?

    2018年から25年を調査!7年間で偏差値上昇の大きかった私立大学・学部は?

  1. 6
    木村拓哉「Believe」にさらなる逆風 粗品の“あいさつ無視”暴露に続き一般人からの告発投稿

    木村拓哉「Believe」にさらなる逆風 粗品の“あいさつ無視”暴露に続き一般人からの告発投稿

  2. 7
    上田令子都議「私には『小池劇場』の幕を降ろす責任がある」

    上田令子都議「私には『小池劇場』の幕を降ろす責任がある」

  3. 8
    一門親方衆が口を揃える大の里の“問題” 「まずは稽古」「そのためにも稽古」「まだまだ足りない稽古」

    一門親方衆が口を揃える大の里の“問題” 「まずは稽古」「そのためにも稽古」「まだまだ足りない稽古」

  4. 9
    日本ハム期待の新星は「令和の曲者」か…あの達川光男氏「昭和、平成の匂いを感じる」と大絶賛

    日本ハム期待の新星は「令和の曲者」か…あの達川光男氏「昭和、平成の匂いを感じる」と大絶賛

  5. 10
    ロッテ佐々木朗希にWパンチ…苦手な交流戦到来、ドジャース入りにも暗雲漂い始める

    ロッテ佐々木朗希にWパンチ…苦手な交流戦到来、ドジャース入りにも暗雲漂い始める