元川悦子
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元川悦子サッカージャーナリスト

1967年7月14日生まれ。長野県松本市出身。業界紙、夕刊紙を経て94年にフリーランス。著作に「U―22」「黄金世代―99年ワールドユース準優勝と日本サッカーの10年 (SJ sports)」「「いじらない」育て方~親とコーチが語る遠藤保仁」「僕らがサッカーボーイズだった頃2 プロサッカー選手のジュニア時代」など。

森保Jエクアドル戦「スタメン総入れ替え」の成否は…堂安、南野らはゴールなるか

公開日: 更新日:

「明日は米国戦から先発を全員入れ替えて試合に臨みたいと思います」

 カタールW杯メンバー発表前最後のテストマッチとなる27日のエクアドル戦(デュッセルドルフ)。森保一監督は前日会見でメンバー総入れ替えを明言した。

「W杯のグループリーグ3試合を考えた時、特に初戦のドイツ戦(ドーハ)は想像以上に大きなエネルギーを使うし、中3日で回復できない可能性もある。やはり2チーム分の戦力が必要で、疲労した選手を入れ替えながら戦わないといけない」とターンオーバーの必要性を強調した。

 果たしてそのプランは成功するのか。

■エクアドル戦は日本時間27日夜にキックオフ

 ドイツ・デュッセルドルフに滞在して丸一週間。これまでは爽やかな晴れ間が続いていたが、26日は一転して冷たい雨。ここから当分、悪天候が続く様子。代表活動後も現地に残る人間としては憂鬱な気持ちにさせられる。

 ただ、ひとつ朗報と言えるのは、試合会場のデュッセルドルフ・アレナの屋根が開閉式であること。公式練習の行われたこの日は屋根が閉められ、雨が入らないように配慮されていた。

 寒さ自体はそう変わらないのだが、選手や監督・スタッフ、カメラマン、観客にとっては有難い限り。屋根付きスタジアムすら少ない日本の現状を考えると、さすがはスポーツ先進国だと感心させられる。

 同スタジアムで日本代表は冒頭15分以外は非公開で調整。冒頭の通り、森保監督がスタメン総入れ替え宣言をしたため、次戦はガラリと陣容が変わることになる。

■「アピールするしかない」と上田は目をギラつかせた

 おそらく現時点での先発はGKシュミット・ダニエル(シントトロイデン)、DF(右から)山根視来、谷口彰悟(ともに川崎)、伊藤洋輝(シュツットガルト)、長友佑都(FC東京)、ボランチに田中碧(デュッセルドルフ)と柴崎岳(レガネス)、2列目・堂安律(フライブルク)、南野拓実(モナコ)、三笘薫(ブライトン)、1トップ・古橋亨梧(セルティック)という陣容が有力視される。

 彼らには米国戦先発組以上の存在感を示しながら、指揮官のターンオーバー作戦を成功させてほしい。それ以外の上田綺世(セルクル・ブルージュ)らも「W杯まで残り少ないですし、僕自身もそこでアピールするしかないので。そこでまず結果を求めていきたい」と目をギラつかせていた。

 鼻息の荒い面々から一体、誰が登録26人に滑り込むのか。2006年ドイツW杯の巻誠一郎、2014年ブラジルW杯の大久保嘉人のような選手が出てくるのを楽しみに待ちたい。

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