友成那智
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友成那智スポーツライター

 1956年青森県生まれ。上智大卒。集英社入社後、今はなきPLAYBOY日本版のスポーツ担当として、日本で活躍する元大リーガーらと交流、米国での現地取材も頻繁に行いアメリカ野球やスポーツビジネスへの造詣を深める。集英社退社後は、各媒体に大リーグ関連の記事を寄稿。04年から毎年執筆している「完全メジャーリーグ選手名鑑」は日本人大リーガーにも愛読者が多い。

監督が刑務所に出向き服役中の選手と契約…野球でアメリカンドリームをつかんだ男たち

公開日: 更新日:

 WBCニカラグア代表のデゥケ・エベルト(21)という無名の右腕が、ドミニカ共和国相手に登板し、強力打線の中軸をになうソト、フリオ・ロドリゲス、デバースの3人を三振に仕留めた。タイガースのスカウトが試合後、エベルトを勧誘し、その場で契約がまとまった。

 エベルトが今後どこまで出世するかは神のみぞ知るところだが、こうした意外な形で入団した選手の中には、数年でメジャーリーガーになったケースもある。

 2015年にキューバから亡命してきたリカルドという長距離砲が、大型契約をゲットする目的で各球団のスカウトを呼んでホームランパワーを見せつける打撃セッションを行ったことがあった。

 スカウトたちはリカルドの粗っぽい打撃を見てすぐに帰ってしまったが、ただ1人、フィリーズのスカウトだけが残った。バッティング投手を務めていたシクスト・サンチェスという少年の投球フォームが美しいことに魅了されたのだ。

 思いがけず入団の勧誘を受けたサンチェスは、信じられない様子だったが、スカウトの真剣な顔を見て入団を承諾。下働きの人間が主役に取って代わる形になった。

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