大谷は12K好投も報われず3敗目…エンゼルス打線の援護がライバルに比べて少ない謎解き

公開日: 更新日:

 大谷翔平(28)が西の老舗球団相手に結果を残せなかった。

 日本時間22日のドジャース戦は7回を5安打1失点、12奪三振と好投しながら3敗目(6勝)。3打数無安打と自身の不発もあって同じ西海岸のライバル球団相手に2戦連続の完封負けである。

 大谷は今季、リアル二刀流で出場した14試合で56打数21安打の打率.375、3本塁打、7打点。6勝目を挙げた16日のレンジャーズ戦では決勝2ランを放って自ら勝ち星を手繰り寄せた。

 打者大谷は投手大谷をもり立てているが、大谷の1試合当たりの援護点は4.94でア・リーグ14位。エンゼルスの平均得点4.61を上回っているとはいえ、タイトル争いのライバルに比べると極端に少ない。

■味方のバックアップが勝ち星に

 リーグトップの11勝(1敗)をマークしているレイズの左腕マクラナハンの援護点は7.46でリーグ2位。マクラナハンに次ぐ9勝のレンジャーズの右腕イオバルディは7.04で同3位。最多勝やサイ・ヤング賞候補は、味方の十分なバックアップが勝ち星につながっているのだ。

 大谷が打線の援護を得られないのは単なる巡り合わせなのか。CS放送の大リーグ中継で解説を務める評論家の斉藤明夫氏がこう言う。

「大谷の登板時、エンゼルスの各打者からは『簡単に点は取られない』とタカをくくっている印象を受けます。もちろん手を抜いているわけではないでしょうが、試合序盤はどこか淡泊な打撃が目立つ。相手投手が想像以上にデキがいいと、各打者とも終盤になって焦り始め、空回りして得点できないケースが多いのでしょう。相手がブルペンデーだった今回のドジャース戦が典型的で、実績のない投手陣にのらりくらりと抑えられましたから」

 大谷は自分が今以上に打ちまくるしかないのだろうか。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    西武激震!「松井監督休養、渡辺GM現場復帰」の舞台裏 開幕前から両者には“亀裂”が生じていた

    西武激震!「松井監督休養、渡辺GM現場復帰」の舞台裏 開幕前から両者には“亀裂”が生じていた

  2. 2
    貧打に喘ぐ阿部巨人…評論家・秦真司氏が危惧する「坂本勇人の衰えと過度な主力依存」

    貧打に喘ぐ阿部巨人…評論家・秦真司氏が危惧する「坂本勇人の衰えと過度な主力依存」

  3. 3
    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

  4. 4
    ロッテ4年10億円男・中村奨吾が“不良債権化”…ファンは怒り呆れ、SNSは批判の大喜利状態

    ロッテ4年10億円男・中村奨吾が“不良債権化”…ファンは怒り呆れ、SNSは批判の大喜利状態

  5. 5
    西武・渡辺GM兼監督代行が「現場目線」のトレード模索 12球団ワースト貧打は松井監督時代より悪化

    西武・渡辺GM兼監督代行が「現場目線」のトレード模索 12球団ワースト貧打は松井監督時代より悪化

  1. 6
    伝説のサラリーマン投資家 日本株はバブルと呼ぶには程遠い「儲けるチャンスは大あり」

    伝説のサラリーマン投資家 日本株はバブルと呼ぶには程遠い「儲けるチャンスは大あり」

  2. 7
    眞鍋かをり「野党は文句しか言っていない」にツッコミ猛拡散 イベントで小池都知事と同席の過去

    眞鍋かをり「野党は文句しか言っていない」にツッコミ猛拡散 イベントで小池都知事と同席の過去

  3. 8
    “投手”大谷の「球速低下」と「二刀流断念論」との戦い…2度目手術後は“選手寿命激減”と米論文

    “投手”大谷の「球速低下」と「二刀流断念論」との戦い…2度目手術後は“選手寿命激減”と米論文

  4. 9
    蓮舫氏の東京都知事選出馬に右往左往、毒舌批判する《#パニックおじさん》って何だ?

    蓮舫氏の東京都知事選出馬に右往左往、毒舌批判する《#パニックおじさん》って何だ?

  5. 10
    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」