全米シニアOPではB.ランガーの新記録ラッシュ それでもシニア大会は一向に盛り上がらない
ベルンハルト・ランガー(ドイツ)が、今年の「全米シニアオープン」で大会最高齢優勝記録を8歳も塗り替える65歳で、大会2勝目を挙げた。
これでシニア通算46勝になり、ヘイル・アーウィンの最多勝利数も上回った。さらに、シニアチャンピオンズツアーでは5度目の最高齢優勝記録も更新したことになる。8月27日に66歳になるランガーだが、その鉄人ぶりには驚かされるばかりだ。
ランガーの新記録達成のおかげで、ちょっとした話題になったが、実はいま、シニア人気に陰りが出始めている。
全米シニアオープンの優勝賞金は72万ドル(約1億440万円)。シニアでは突出した高額大会だが、同じく全米ゴルフ協会(USGA)が主催する男子メジャーの「全米オープン」の優勝賞金360万ドル(約5億2200万円)、女子メジャーの「全米女子オープン」の200万ドル(約2億7900万円)に比べると見劣る。シニアの優勝賞金は女子大会の半分以下であり、男子大会の5分の1にすぎない。
この数字がシニアゴルフの凋落ぶりを反映していると言える。