太刀川正樹
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太刀川正樹ジャーナリスト

1946年、東京生まれ。国際ジャーナリスト。早稲田大学教育学部英文科在学中、韓国国立ソウル大学語学研究所へ留学、韓国語を学ぶ。講談社の日本語版「ペントハウス」ニューヨーク特派員などを経験。著書・訳書に「政権交代」「平壌十五号官邸の抜け穴」「オリンピック30年」など。

【Field hospital】野戦病院 負傷者だらけのエンゼルスの惨状を表現

公開日: 更新日:

 今年もまた失速し始めたエンゼルスの惨状を地元紙は、「an injury-ravaged lineup(負傷者だらけのラインアップ)」と書いている。

“ravaged”は「荒廃した」「ボロボロの」を意味する形容詞。実際、トラウト、レンドン、ウルシェラ、オホッピー、ネト、ドゥルーリーらケガ人が続出。ファンでなくとも目を覆いたくなるありさまを、米メディアは「field hospital(野戦病院)」と表現する。

 前半戦最後の20試合を6勝14敗で終えたエンゼルスは、ついに借金生活に突入。トラウトが左手の有鉤(ゆうこう)骨の骨折で5日(現地時間)に離脱してから、一度も白星がないままオールスターブレークに入った。

「I'm not going to use the injuries(as an excuse)」

 とは、ネビン監督のコメント。これを訳すと、「負傷者を言い訳に使いたくない」。文字通り、言い訳に終始するようになっている。

 選手からも精彩を欠くコメントが続く。リリーフ投手のジェイコブ・ウェブは、「frustrating(フラストレーションがたまる)」「It's just irritating(イライラする)」と、後ろ向きの言葉を連発。見ているファンも同じだろう。

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