女子W杯は「4000億円」大赤字で心配な今後…賞金総額は前回の4倍もスポンサーは男子の18%
大会の予算を一番圧迫しているのは、ドンと引き上げた賞金だ。前回2019年に3000万ドル(約44億円)だった総額が、今回は1億1000万ドル(約160億円)。なんと一気に4倍近くになっている。ちなみに07年大会ではたったの580万ドル(約8億5000万円)だったんだよ。
参加した732人の選手全員には少なくとも3万ドル(約437万円)が渡され、勝ち進むごとにそれが増える。男子と同じ大きな大会にしたいって思いが、逆にFIFAの財布を圧迫しちゃったんだね。
■選手は「病気の母親に治療を…」と歓迎も
ただ、この賞金で人生が変わる選手がいるのも事実だ。男子だったら、もらったカネで車や時計を買ったりするんだろうけど、女子選手は違う。
例えば1次リーグで2ゴールを決めてチームをベスト16に導いた南アフリカのヒルダ・マガイアは、チームメートから「ブレッドウイナー(稼ぎ頭)」って呼ばれている。彼女のゴールのおかげで選手全員の賞金が3万ドル(約437万円)から6万ドル(約874万円)に倍増したんだからね。おカネの使い道を聞かれた彼女は「病気の母親に最適な治療と快適な家を買ってあげられる」と言っていた。