「部員がグラウンドで三々五々、調整をしていると、村上ら九州学院ナインがグラウンドに到着した。みんな丸刈りでいかにも高校球児といった風貌で、野球部員を見つけるや、『こんにちは!』と平身低頭、挨拶をした。慶応の選手たちはえらく礼儀正しいなと思ったそうですが、後々、聞いたら慶応ナインは普通に髪を伸ばしているので、村上たちは彼らのことを慶大の野球部員だと勘違いしていたそうです。ユニホームのデザインも高校と大学でまったく同じ。外見では見分けがつかなかったんでしょう(笑)」
今夏の甲子園では、髪型自由の学校が史上初めてベスト8に3校入り、慶応の球児は髪をなびかせてプレーした。村上が高校に在籍していたのは2015年4月~18年3月まで。日本高野連の高校野球実態調査によると、村上が高校球児だった頃は丸刈りを強制する学校が80%近くを占めていたが、今年の調査結果によると約26%に激減。10年足らずで身なりは大きく変わった。
107年ぶり甲子園Vの慶応“髪型自由”にヤクルト村上宗隆も…九州学院時代の爆笑エピソード
23日の夏の甲子園決勝は、慶応(神奈川)が仙台育英(宮城)を破り、107年ぶり2度目の夏全国制覇を果たした。
「エンジョイベースボール」をモットーに、髪型は自由、短時間練習で自主練習中心……という、野球学校とは一線を画した慶応だが、今から数年前、昨季三冠王のヤクルト村上宗…