DeNAバウアー汚名返上でメジャー復帰?ドジャース“もう一人のDV投手”日本球界入りに現実味
2度のDVでMLBから休職扱い
そんなバウアーのメジャー復帰が実現するかはともかく、彼と似た道のりをたどっているのが、元同僚の左腕、フリオ・ウリアス(27=ドジャース)だ。21年に20勝(3敗)で最多勝を獲得すると、翌22年には17勝。ベテランのカーショー(35)に代わる左腕エースとして期待された。
今季は21試合に先発して11勝8敗。オフにFAを取得予定だったが、9月に2度目のDVでMLBから休職扱いに。すでにドジャースはウリアスを見限る雲行き。バウアー同様、このまま宙に浮く可能性が高い。
ウリアスが同じドジャースでプレーしたバウアーの日本での活躍に触発され、日本に新天地を求める可能性はないか。
「あくまでもメジャー球団と契約できなかったという前提ですが……」と、メジャーリーグに詳しいスポーツライターの友成那智氏がこう続ける。
「米国の独立リーグでプレーするよりは、待遇のいい日本を選択するでしょう。ウリアスは来年の8月で28歳と若く、その潜在能力はバウアー以上です。直球、変化球とも制球は安定しており、バウアー同様、いきなり2ケタ勝てると思う。バウアーがそうだったように、1年間は真摯な姿勢を見せ、みそぎを済ませれば、メジャー球団から再び注目されるはずです。日本ではメジャー復帰を目指して目の色を変えてプレーするのではないでしょうか」
■やり手代理人の売り込み
ウリアスの代理人はスコット・ボラス氏。菊池雄星(32=ブルージェイズ)や前田健太(35=ツインズ)、18年のドラフトでブレーブスに1巡目指名されたスチュワート(23=ソフトバンク)らの代理人でもあり、米留学が決まっている佐々木麟太郎(花巻東高)が現地を下見した際にアテンドしたのもボラス氏の事務所だったという。日本球界とも深いつながりのあるタフネゴシエーターと評判の代理人が、VIPともいうべき顧客を遊ばせておくはずがない。ましてバウアーという前例があるのだから、ウリアスの汚名返上の舞台に日本球界を用意したとしても不思議ではない。
今季年俸は約21億4000万円だが、バウアーのように4億円程度でも日本でプレーするのではないか。ウリアスに何より必要なのは再びメジャーでスポットライトを浴びるための名誉回復の場所なのだから。
そんな背景を知ってか知らずか、早くもドジャースの剛腕にヨダレを垂らしている日本のプロ球団もあるという。