大谷翔平はドジャースでがんじがらめに? 「フィールドコーディネーター」の正体と手腕

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大谷がこだわる投打の規定数(162イニング、502打席)クリアは…

 フィールドコーディネーターは選手の健康状態にも目を光らせている。日頃からメディカル部門のスタッフとコミュニケーションを密に取り、選手の疲労度や故障の度合いなどを把握。故障者が増えた場合、軽めの練習メニューを作成するなど、その時々のチーム状態に応じて臨機応変に対応している。

 昨季、ドジャースで負傷者リスト(IL)入りした選手は33人。ジャイアンツの46人、レッズの38人に次いでリーグワースト3位だったが、これは故障が重傷でなくても、疲労がピークに達した選手をリフレッシュ目的でILに入れて管理したからだ。マイナーの若手有望株も含めて選手層が厚いドジャースだからこそ、なし得ることだ。

「常勝が義務付けられた今のドジャースにとって現実的な目標はポストシーズン(PS)進出ではなく、あくまでもワールドシリーズ制覇。ここ数年はレギュラーシーズン勝ち上がりのメドが立つと、夏場以降は主力を適度に休ませてPSに備えさせる傾向にある。大谷も例外ではなく、プレーオフで実力を発揮できるよう、ベンチスタートが増えるのではないか。野手限定の今季はともかく、投手に復帰する来年以降、本人がこだわる投打の規定数(162イニング、502打席)クリアなど、度外視されると思う」(大リーグに詳しいスポーツライター・友成那智氏)

 9年連続レギュラーシーズン敗退中のエンゼルスとは異なり、ドジャースはポストシーズン進出が当たり前。毎年のように「ヒリヒリする9月」を過ごせても、フィールドコーディネーターのさじ加減次第では、シーズンを通じてフル稼働するのは難しいかもしれない。

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