ここまで不振も…大谷なら「タイトル争い」もある! ドジャース移籍メリットてんこ盛り
つまり大谷からマイナス部分が消えるのは時間の問題だが、そもそもドジャースへの移籍は自身にとってプラス面が多い。
エンゼルス時代の6年間は、一度も勝ち越しなし。「ヒリヒリした9月を過ごしたい」のに、毎年、早々とシーズンを終えた。だが、11年連続プレーオフ進出の強豪に移籍したことによってモチベーションは上がる。それがある意味、力みにつながっているのかもしれないが、解消されれば精神面はプラスに作用する。
「パフォーマンス自体も上向くはずです」と、特派員のひとりがこう続ける。
「ドジャースはマイナーからメジャーに至るまで組織が充実、人材も豊富です。例えば新たに代理通訳を務めるようになったウィル・アイアトンさんはトラックマンデータの専門家。回転数や打球角度などのデータをもとに投手や野手にとって役立つ情報を提供していることもチームの強さにつながっています。長打になりやすい打球速度と角度をもとにした大谷のバレルゾーンの打球は今季わずかに3本(2日現在)。
打球速度は突出しているだけに、アイアトンさんのデータを生かせるようになれば本塁打も出ますよ。強打者ぞろいのドジャースだけに大谷へのマークも軽減されるだろうし、これまでのように出場の可否を大谷自身の判断に委ねるようなこともなくなる。首脳陣は休ませるべきところは休ませ、大谷がベストのコンディションを維持できるような起用になるでしょうから」
これまでのマイナスが解消され、なおかつメリットが多いのだから、終わってみれば昨季に続いてタイトル争いまでありそうだ。