ツアー初Vの阿部未悠と佐久間朱莉の明暗を分けた「名物16番H」のピンポジション
16番でスリリングなショットを求めるならピン位置は上段の池に近い左サイドだろう。本紙記者が前日、現地でグリーンキーパーを兼務する石坂GC常務取締役の竹中純一氏に「最終日はそこにカップを切らないのか」と聞くと、次のような返答だった。
「16番はグリーン奥にスタンドがある。ピン位置を上段にした方がギャラリーは見やすいのですが極端な左サイドは池への傾斜がきつくカップを切ることはできない。初日、2日目と上の段でしたから、(コースセッティング担当の)中野(晶)さんは最終日は下段の左サイドを指示するかもしれませんね」
最終日はその通りのピン位置だった。
1打差に泣いた佐久間は、コースから近い川越市出身。アマの時から100回以上はラウンドしており、16番ホールも熟知している。カップ位置が難しい上段だったら、どうなっていたか。