皐月賞を制覇した後はノーザンファームしがらきへ短期放牧。栗東に戻ったのは５月３日だ。

　以降は順調にここまで乗り込まれ、先週はレーン騎乗でＣウッド３頭併せ。馬なりでいっぱいに追われるパートナーたちに２馬身半先着で、ラスト１Ｆは１１秒４。さらに日曜（１９日）には坂路で４Ｆ５４秒２―１２秒１と、きめ細かく乗り込んで備えてきた。

　今週のメニューはＣウッドの併走追い。４角は外に回して追われる相手を楽々とかわし、馬なりで１馬身先着。追えばさらに突き放したと思える脚色の良さだった。時計は６Ｆ８２秒９―３７秒９。そして１Ｆは存分に余力ありで１１秒７だから、エンジン性能の高さがひと目で分かる内容だ。

　皐月賞時も仕上げは進んでいたが、さすがに休み明けとあって、馬体に緩さもあった。

　今回は引き締まり、なおかつ、つくべきところに筋肉がついて、筋肉量自体が増加。そう、これこそがこの馬のピークか。０５年ディープインパクト以来となる無敗での２冠制覇へ――仕上げは整った。