テラハ問題でも変らない バラエティーの常識は世の非常識

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 フジテレビが恋愛リアリティーと銘打った「テラスハウス」問題は、制作会社イースト・エンタテインメント社が出演者の行動の一部を切り取り、ネガティブな側面を強調する編集を主導していたと報じられ、脅迫状が送りつけられるなど、批判が高まっている。

■制作会社に責任転嫁

 だが、そういう番組にするよう指示していたのはTV局だ。制作会社に責任転嫁するよう、局が自分たちとズブズブのスポーツ紙に制作主導と喧伝させているのかもしれないが、局と制作会社は厳然たる上下関係にあり、発注元と請負先という悲しい主従関係によって成り立っている。

 局は違うが、かつて「ロンドンハーツ」(テレビ朝日系)のドッキリ企画で恥をかかされたと、一般の出演者から恨みを買い、同局系の制作会社は1年くらい、嫌がらせを受けたことがある。その後、現場では「素人は何をするかわからない」となり、それよりは御しやすいという理由から、ドキュメントバラエティー(今のリアリティーショー)の出演者は必ず事務所所属のタレントを起用するようになった。フジが1999年から約10年放送した「あいのり」は、すべて事務所所属のタレント。ギャラが発生し、完全な台本をもとに出演者は動いていた。

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