著者のコラム一覧
吉田隆記者、ジャーナリスト

1984年に写真週刊誌「FRIDAY」の創刊準備メンバーとして専属記者契約を結ぶ。87年の大韓航空機爆破事件では、犯人の金賢姫たちが隠れていたブダペストのアジトを特定、世界的に話題となる。初代「張り込み班チーフ」として、みのもんたや落合博満の不倫現場、市川染五郎(現・松本幸四郎)や石原慎太郎の隠し子、小渕恵三首相のドコモ株疑惑などジャンルを問わずスクープ記者として活躍。

<54>定宿にしていた大阪のホテルが経営難で変貌…ネットも有料に

公開日: 更新日:

「そうですか。そりゃあ、良かったですね」

 気持ちの入らない相づちを打つマコやんの様子を斟酌することなく、ドン・ファンのミス・ワールド礼賛は続いた。

 10時を過ぎ売店が開いたので、3人で向かった。

「それを10個と、こっちも10個、それも下さい」

 ドン・ファンは手あたり次第という感じで、一体何十個のケーキを注文したのだろうか? あきれるばかりの買い方だった。

「イブのショックを引きずっているかと心配していたんだけど、杞憂のようだね」

「ミス・ワールドに夢中で助かったわ」

 マコやんがハンドルを握るベンツは快晴の紀州路を快調に田辺に向かい、ドン・ファンは後部座席で寝息を立てていた。(つづく)

【連載】紀州のドン・ファンと元妻 最期の5カ月の真実

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    草間リチャード敬太容疑者が逮捕…コンビニバイトと掛け持ちの苦労人だったが横山裕のセレクトに難あり?

  2. 2

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  3. 3

    自民党は戦々恐々…公明党「連立離脱」なら次の衆院選で93人が落選危機

  4. 4

    俺と巨人ガルベスの大乱闘の一部始終…落合博満さんのヘッドロックには気を失いかけた

  5. 5

    マエケンの「DeNA入り」が急浮上! 古巣広島まさかのNO、巨人はマー君が足かせで動けず

  1. 6

    まさかの故障で失意の最中「お前はラッキー」…トシさんの言葉がなければ今の俺はいない

  2. 7

    DeNA次期監督候補に谷繁元信氏が浮上…南場智子オーナーのイチオシ、本人も願ったりかなったり

  3. 8

    米倉涼子の"体調問題"が各界に波紋…空白の1カ月間に一体何が? ドラマ降板情報も

  4. 9

    参政党の党勢拡大に早くも陰り…「聖地」加賀市で“親密”現職市長が惨敗落選の波乱

  5. 10

    公明党が「自民との連立離脱も辞さず」の背景…まさかの“国政撤退”もあり得る深刻事情