杉咲花「アンメット」の“そばかす公開”が大好評 “そばかすメーク”流行の追い風も

公開日: 更新日:

■リアリティーを増す小道具のように機能

「一歩間違えれば、視聴者の気が散ることにもなりかねないそばかすですが、今回杉咲さんが演じているのは、事故の後遺症で新しい記憶が1日しか覚えていられないという記憶障害を抱えた脳外科医。ドラマといえども必要以上にキレイさを出す方が、違和感が生じる役柄です。どんな役も『本当に存在しているのでは?』と思わせる“リアルなありのまま感”をナチュラルに演じられる杉咲さんだからこそ、そばかすが今回の役柄のリアリティーを増す小道具のように機能したのだと思います」(ドラマ制作関係者)

 杉咲が明かしているように、《女優なのに取らないの?》という否定的な意見もあり、女優はいつまでも若々しく、美しい存在であるべきというイメージの根強さもうかがえるが、女優の行き過ぎたアンチエイジングは演じる役柄を狭める可能性もある。

「今回の役での杉咲さんのそばかすは、美しく見られたいことを優先しておらず、ある種、女優としてのプロ意識を感じさせるものでもあると思いました。美容家のように、努力した美を売るのではなく、役にハマる形の素材の良さを発信していくことは、女優としての評価にも結びつくと考えられます。キレイに取り繕い過ぎないところが、年齢に比例する演技の幅広さにもつながっていくでしょう。杉咲さんのそばかすに肯定的な意見が多いのは、演じる役のリアリティーの追求を感じさせるほど、杉咲さんの演技に説得力があるということの表れともいえるのではないでしょうか」(前出のドラマ関係者)

《嘘偽りのない彼女の見た目がまた、物語のリアリティーに一役買っていると思う》と、そばかすを通じて、女優としての評価をさらに上げた杉咲。杉咲のそばかすへの肯定感の高さは、女優としての本気と自信に裏打ちされたものなのかもしれない。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    元横綱・白鵬に「伊勢ケ浜部屋移籍案」急浮上で心配な横綱・照ノ富士との壮絶因縁

    元横綱・白鵬に「伊勢ケ浜部屋移籍案」急浮上で心配な横綱・照ノ富士との壮絶因縁

  2. 2
    スッカラカンになって帰国のはずが…ラスベガスのカジノで勝った

    スッカラカンになって帰国のはずが…ラスベガスのカジノで勝った会員限定記事

  3. 3
    西武激震!「松井監督休養、渡辺GM現場復帰」の舞台裏 開幕前から両者には“亀裂”が生じていた

    西武激震!「松井監督休養、渡辺GM現場復帰」の舞台裏 開幕前から両者には“亀裂”が生じていた

  4. 4
    なぜ15大会のスポンサー企業は日本女子プロゴルフ協会に“抗議文”を送ったのか

    なぜ15大会のスポンサー企業は日本女子プロゴルフ協会に“抗議文”を送ったのか

  5. 5
    1場所4人じゃ終わらない…元横綱白鵬の旧宮城野部屋勢“廃業ラッシュ”はこれからだ

    1場所4人じゃ終わらない…元横綱白鵬の旧宮城野部屋勢“廃業ラッシュ”はこれからだ

  1. 6
    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  2. 7
    石原裕次郎(12)慶応病院に入院…同乗したエレベーターを降りる際に掛けられた言葉

    石原裕次郎(12)慶応病院に入院…同乗したエレベーターを降りる際に掛けられた言葉会員限定記事

  3. 8
    ミス・インターナショナル 特派員協会で「涙の訴え」のワケ

    ミス・インターナショナル 特派員協会で「涙の訴え」のワケ

  4. 9
    (26)第3作「男はつらいよ フーテンの寅」では寅さんを地面に叩きつけた

    (26)第3作「男はつらいよ フーテンの寅」では寅さんを地面に叩きつけた会員限定記事

  5. 10
    元衆院議員・若狭勝氏は女帝と断絶して7年「今は本当に幸せ」

    元衆院議員・若狭勝氏は女帝と断絶して7年「今は本当に幸せ」