東山紀之社長の鉄面皮「SMILE-UP.」の体質は旧態依然…進まぬ被害者補償に批判と失望

公開日: 更新日:

〈『言論の自由』という大義名分があるからこそ、誹謗中傷の対策を進めることには相当な難しさがある。けれども、被害者への誹謗中傷については、絶対になくさないといけない。これが私の発言の真意でした〉

 芸能界は虚偽情報やネットの書き込みにあふれ、自らも「なんとかならないか」と弁護士に訴えるなどするたびに「言論の自由」と返されてきた。そうした意識や過去の経験からコメントしたものだったという。

■「性加害の犯罪者を守っているかのような印象を拭えません」

 では、その持論を世間はどう受け止めたのか。被害者による「当事者の会」元代表で作家の平本淳也氏はこう言う。

「東山社長は自ら発した言葉の責任をとる意味でも、発言内容を整理したいのでしょう。誹謗中傷を容認しているわけじゃなく、なくしていきたいと思っているのだと。誤解しないで欲しいというのは伝わりましたけど、あのインタビューでは誹謗中傷について『その人にとってはそれが正義の意見なんだと思うときもあります』と言っていましたね。罵詈雑言や嫌がらせを公に行う誹謗中傷に正義など認められないし、現に刑罰の対象となる犯罪行為であるのは明白です。そのことにいまだに気が付いていないのでしょうか。決して許されないこの要点について、強い姿勢で臨み、断固たる措置を講じるくらいのメッセージが必要という当事者、被害者たちの声がいまだに届いていないのでしょうか」

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    元横綱・白鵬に「伊勢ケ浜部屋移籍案」急浮上で心配な横綱・照ノ富士との壮絶因縁

    元横綱・白鵬に「伊勢ケ浜部屋移籍案」急浮上で心配な横綱・照ノ富士との壮絶因縁

  2. 2
    スッカラカンになって帰国のはずが…ラスベガスのカジノで勝った

    スッカラカンになって帰国のはずが…ラスベガスのカジノで勝った会員限定記事

  3. 3
    西武激震!「松井監督休養、渡辺GM現場復帰」の舞台裏 開幕前から両者には“亀裂”が生じていた

    西武激震!「松井監督休養、渡辺GM現場復帰」の舞台裏 開幕前から両者には“亀裂”が生じていた

  4. 4
    なぜ15大会のスポンサー企業は日本女子プロゴルフ協会に“抗議文”を送ったのか

    なぜ15大会のスポンサー企業は日本女子プロゴルフ協会に“抗議文”を送ったのか

  5. 5
    1場所4人じゃ終わらない…元横綱白鵬の旧宮城野部屋勢“廃業ラッシュ”はこれからだ

    1場所4人じゃ終わらない…元横綱白鵬の旧宮城野部屋勢“廃業ラッシュ”はこれからだ

  1. 6
    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  2. 7
    石原裕次郎(13)慶応病院に入院…同乗したエレベーターを降りる際に掛けられた言葉

    石原裕次郎(13)慶応病院に入院…同乗したエレベーターを降りる際に掛けられた言葉会員限定記事

  3. 8
    ミス・インターナショナル 特派員協会で「涙の訴え」のワケ

    ミス・インターナショナル 特派員協会で「涙の訴え」のワケ

  4. 9
    (26)第3作「男はつらいよ フーテンの寅」では寅さんを地面に叩きつけた

    (26)第3作「男はつらいよ フーテンの寅」では寅さんを地面に叩きつけた会員限定記事

  5. 10
    元衆院議員・若狭勝氏は女帝と断絶して7年「今は本当に幸せ」

    元衆院議員・若狭勝氏は女帝と断絶して7年「今は本当に幸せ」