田中幾太郎
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田中幾太郎ジャーナリスト

1958年、東京都生まれ。「週刊現代」記者を経てフリー。医療問題企業経営などにつ いて月刊誌や日刊ゲンダイに執筆。著書に「慶應幼稚舎の秘密」(ベスト新書)、 「慶應三田会の人脈と実力」(宝島新書)「三菱財閥 最強の秘密」(同)など。 日刊ゲンダイDIGITALで連載「名門校のトリビア」を書籍化した「名門校の真実」が好評発売中。

東大教授が「理Ⅲ学生は患者と接するのが苦手なタイプが多い」と危機感を隠さないワケ

公開日: 更新日:

「医師国家試験の合格率にどれだけ重きを置くかはケース・バイ・ケース」と話すのは医学部受験に強い中高一貫校の進路担当。低いよりも高いほうがいいに決まっているが、大学選びの判断材料になるとは限らないという。

 2023年度の国試はちょっとした異変があった。13年度以降10年連続1位を続けていた自治医大が2位に陥落。代わってトップに立ったのは順天堂大で合格率は100%だった。といっても、自治医大も99.2%で受験者122人中、不合格は1人。なお、同率2位には国際医療福祉大が入った。

「同大の2位は特筆もの。医学部開設が17年ですから、23年度に初めて国試に臨んだわけで、大学としても相当力を入れていたことがうかがえる」

 こう評価するのは国試を管轄する厚生労働省医政局の職員。トップ3に入った医学部には共通点がある。学費が安いことだ。順天堂大の6年間の学費は2080万円で私立2位。国際医療福祉大は1857万円で最も安い。自治医大は2263万円で6位だが、学費は貸与され、指定された施設で9年間勤務すれば返済は免除される。

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