「たべっ子どうぶつ」の菓子メーカー「ギンビス」 ロングセラーを生み出す秘訣とは

公開日: 更新日:

「たべっ子どうぶつ」などで知られる菓子メーカー「ギンビス」(東京都中央区)。日本橋に本社ビルを建設してから2024年に50年の節目を迎える。菓子の製造・販売にとどまらず、近年では関連グッズが若い世代を中心に人気を博している。ロングセラーを生み出す秘訣は何か。広報の吉村萌子さんに聞いた。

 ギンビスが創業以来、大事にしている企業方針がある。「インターナショナル(国際性)」「インディペンデント(独自性)」「インストラクティブ(教育性)」の頭文字を取った「3つのI」だ。

「特に『たべっ子どうぶつ』が『3つのI』を具現化した商品だといわれています。もともと創業者の宮本芳郎は海外に関心があり、食べながら楽しく学べるというコンセプトのもと、ビスケットの表面に英語をのせたそうです。また、宮本は『真似はされても、真似はするな』との理念を持っており、さらに動物好きでした。そこで、他に流通していなかった動物をかたどったビスケットが生まれたのです」

「たべっ子どうぶつ」といえば、ピンク色のパッケージの「たべっ子どうぶつ バター味」が定番だ。販売開始は1978年。実は前身となる商品があった。

「69年発売の『動物四十七士』という厚焼きのビスケットです。2022年3月まで発売していましたが、現在は『厚焼きたべっ子どうぶつSOY』が後継商品です。『動物四十七士』は、『たべっ子どうぶつ バター味』と比べて素朴な味わい。より多くのお客さまに楽しんでもらうため、お子さまでも食べやすい薄焼きバージョンとして売り出したのが『たべっ子どうぶつ』です」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    スッカラカンになって帰国のはずが…ラスベガスのカジノで勝った

    スッカラカンになって帰国のはずが…ラスベガスのカジノで勝った会員限定記事

  2. 2
    ミス・インターナショナル 特派員協会で「涙の訴え」のワケ

    ミス・インターナショナル 特派員協会で「涙の訴え」のワケ

  3. 3
    なぜ15大会のスポンサー企業は日本女子プロゴルフ協会に“抗議文”を送ったのか

    なぜ15大会のスポンサー企業は日本女子プロゴルフ協会に“抗議文”を送ったのか

  4. 4
    宮迫博之の地上波復帰また遠のく…チバテレ番組ゲスト出演のはずが、収録済みでもソデに

    宮迫博之の地上波復帰また遠のく…チバテレ番組ゲスト出演のはずが、収録済みでもソデに

  5. 5
    巨人阿部監督を悩ます原前監督の尻拭い…FA組と主力の過渡期でよぎる高橋由伸政権時の再来

    巨人阿部監督を悩ます原前監督の尻拭い…FA組と主力の過渡期でよぎる高橋由伸政権時の再来

  1. 6
    竹内結子さん急死 ロケ現場で訃報を聞いたキムタクの慟哭

    竹内結子さん急死 ロケ現場で訃報を聞いたキムタクの慟哭

  2. 7
    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8
    プロアマを“人質”にした協会の傲慢ぶりで伝統ある大会が消滅危機…3年前から続く対立構造の根本

    プロアマを“人質”にした協会の傲慢ぶりで伝統ある大会が消滅危機…3年前から続く対立構造の根本

  4. 9
    だれもが首をひねった 演技派俳優・古尾谷雅人の自殺の謎

    だれもが首をひねった 演技派俳優・古尾谷雅人の自殺の謎

  5. 10
    渡部建はキスなし即ベッド“超自己中SEX” 元カノ女優が激白

    渡部建はキスなし即ベッド“超自己中SEX” 元カノ女優が激白