室井佑月
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室井佑月作家

1970年、青森県生まれ。銀座ホステス、モデル、レースクイーンなどを経て97年に作家デビュー。TBS系「ひるおび!」木曜レギュラーほか各局の情報番組に出演中。著書に「ママの神様」(講談社)、「ラブ ファイアー」(集英社文庫)など。

何が「万博と復興支援が二者択一の関係じゃない」だ。答えは一択だ!

公開日: 更新日:

『万博と復興支援が二者択一の関係ではない。なんで万博と復興支援が二者択一なのか、よく分からない。』(吉村洋文大阪府知事)

 ◇  ◇  ◇

 1月4日、府庁で、能登半島地震に関連して、建設費が膨らむ25年開催予定の大阪・関西万博に中止を求める声がSNSなどで上がっていることに対し、記者に問われると、吉村知事はこう答えた。

 しかも、1月4日付の日刊スポーツによると、語気を強めてくり返しいったそうである。

 二者択一ではない? いやいや、万博って今発表されているだけで、国費負担1647億円なんだよね(今後はもっともっと増えると思われ)。国の財布は一つ。なんで、一緒に考えてはいかんのじゃ。

 あ、たしかに、一緒に考えるのは不謹慎とも言えるのか? 能登半島地震は国の一大事。死者は10日現在で206人。安否が不明な人も、避難所生活を強いられている人もたくさんいる。この時期の北陸、寒さ厳しい中で。

 被災者の望みは、1日も早く穏やかな生活を取り戻すことだろう。お亡くなりになった方は帰ってこない、すべて元どおりにはならない。しかし、1日も早く能登の人たちに平穏な日常を、というのが、現地の人だけじゃなく、多くの人間の望みだ。みんな祈るような気持ちでニュースを観ている。

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