“親方”稀勢の里が大関圧倒「最弱横綱」の汚名がウソのよう

公開日: 更新日:

「まだ現役でできる」

 周囲からはそんな声も聞こえた。

 28日、元横綱稀勢の里荒磯親方が、2日続けて弟弟子の高安と三番稽古を行った。

 1月場所で引退したばかりとあって、体力は十分。2日とも20番以上取り、現役大関を圧倒した。

 稀勢の里は横綱昇進直後の2017年3月場所で、左腕と左胸の筋肉を損傷する大ケガを負った。その後も筋力は完全に戻らず、引退したのは記憶に新しい。

 それが178キロの大関を正面から粉砕したのだから、最弱横綱と呼ばれたのがウソのようだ。

 現役時代はメンタルが弱く、ノープレッシャーでは力を発揮する半面、重圧がかかると格下にコロッと屈していた。

 横綱というくびきから解き放されたのだから、高安をコテンパンにするのも当然だろう。もともと力はあったのだ。

 ちなみに一度引退した力士の現役復帰は不可能。稀勢の里に限ってはもったいない気もするが、仮に復帰したら復帰したで、プレッシャーで潰れるのは目に見えているか……。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    元横綱・白鵬に「伊勢ケ浜部屋移籍案」急浮上で心配な横綱・照ノ富士との壮絶因縁

    元横綱・白鵬に「伊勢ケ浜部屋移籍案」急浮上で心配な横綱・照ノ富士との壮絶因縁

  2. 2
    スッカラカンになって帰国のはずが…ラスベガスのカジノで勝った

    スッカラカンになって帰国のはずが…ラスベガスのカジノで勝った会員限定記事

  3. 3
    西武激震!「松井監督休養、渡辺GM現場復帰」の舞台裏 開幕前から両者には“亀裂”が生じていた

    西武激震!「松井監督休養、渡辺GM現場復帰」の舞台裏 開幕前から両者には“亀裂”が生じていた

  4. 4
    なぜ15大会のスポンサー企業は日本女子プロゴルフ協会に“抗議文”を送ったのか

    なぜ15大会のスポンサー企業は日本女子プロゴルフ協会に“抗議文”を送ったのか

  5. 5
    1場所4人じゃ終わらない…元横綱白鵬の旧宮城野部屋勢“廃業ラッシュ”はこれからだ

    1場所4人じゃ終わらない…元横綱白鵬の旧宮城野部屋勢“廃業ラッシュ”はこれからだ

  1. 6
    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  2. 7
    石原裕次郎(13)慶応病院に入院…同乗したエレベーターを降りる際に掛けられた言葉

    石原裕次郎(13)慶応病院に入院…同乗したエレベーターを降りる際に掛けられた言葉会員限定記事

  3. 8
    ミス・インターナショナル 特派員協会で「涙の訴え」のワケ

    ミス・インターナショナル 特派員協会で「涙の訴え」のワケ

  4. 9
    (26)第3作「男はつらいよ フーテンの寅」では寅さんを地面に叩きつけた

    (26)第3作「男はつらいよ フーテンの寅」では寅さんを地面に叩きつけた会員限定記事

  5. 10
    元衆院議員・若狭勝氏は女帝と断絶して7年「今は本当に幸せ」

    元衆院議員・若狭勝氏は女帝と断絶して7年「今は本当に幸せ」