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山田隆道作家

1976年、大阪生まれ。早大卒。「虎がにじんだ夕暮れ」などの小説を執筆する他、プロ野球ファンが高じて「粘着!プロ野球むしかえしニュース」などの野球関連本も多数上梓。各種スポーツ番組のコメンテーターとしても活躍中。

ダルビッシュに論破された“後期高齢者”の張本さんがツライ

公開日: 更新日:

 大船渡高・佐々木朗希投手をめぐる張本勲とダルビッシュ有の論戦(詳細割愛)は、圧倒的にダルビッシュのほうが正しいと思う。佐々木の登板回避問題については私も以前に本稿で取り上げたが、総論としてはダルビッシュと同意見だ(微妙に違いはあるが)。

 また、そんなダルビッシュに対して張本が「ツイッターに書き込まないほうがいい」などといった言葉で議論を抑えつけようとしたことも、確かにこれまでの球界の悪しきところだろう。後日ダルビッシュがツイートしたように、社会を変えるためには年功序列や立場にかかわらず自由に疑義を唱えたり、議論を交わしあったりすることは不可欠だ。張本はその議論を拒否して、年長者の目線から後輩の発言を抑圧したわけだから、これはもう一種のパワハラだ。

 だから、張本の言動については擁護のしようがない。ダルビッシュは別に真新しいことを主張したわけではなく、もう何年も前から多くの人々が指摘している論点をあらためてなぞった(正論を唱えた)のだから、張本が論破されるのは当然だろう。こうやって旧弊と決別しながら時代は移り変わっていくのだ。

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