平井隆司
著者のコラム一覧
平井隆司デイリースポーツ元記者

1942年、大阪府出身。旅行会社に就職するも4年で退社、デイリースポーツへ。阪神の担当記者として数々の事件や騒動を取材。デイリースポーツ編集局長やサンテレビ常務など、神戸新聞グループの主要ポストを歴任した。著書に「猛虎襲来」「阪神タイガース『黒歴史』」。

藤浪コロナ騒動でも露呈 小林繁は「殺されたようなもの」

公開日: 更新日:

 1979年2月、小林繁が入団して初めての安芸キャンプ。右に広大な太平洋、左にタイガータウン。高知市の中心から安芸を結ぶ国道55号は小林繁見たさ、車に乗る万余のファンで来る日も来る日も長い渋滞が続いた。

 そんなヒーローの3年目。甲子園球場で試合がある日の夕刻、日焼けした7、8人の男が声を上げた。

■「カネ払え!」

「小林、カネ払え!」「カネ払え!」「カネ払え!」

 プラカードがこれも7、8本。電鉄本社の役員、職員、記者、カメラマンが出入りする8号門前で右に左に動いた。

 大阪の北新地。東京の銀座と肩を並べるくらいの繁華の街の一角に小林繁は北海道の海の幸を売り物にする高級割烹を開店し、そのすぐ隣にはクラブも。実態は名義だけを利用されたこの両店の建築費が未払い。下請け、孫請けの連中がプラカードを手に訴えたのだ。

 小林繁を取材すると「何を書いてくださってもいいですから」と腹をくくっている。暗にバックにニセ者のタニマチ、反社会の面々がいることをにおわせた。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    スッカラカンになって帰国のはずが…ラスベガスのカジノで勝った

    スッカラカンになって帰国のはずが…ラスベガスのカジノで勝った会員限定記事

  2. 2
    ミス・インターナショナル 特派員協会で「涙の訴え」のワケ

    ミス・インターナショナル 特派員協会で「涙の訴え」のワケ

  3. 3
    なぜ15大会のスポンサー企業は日本女子プロゴルフ協会に“抗議文”を送ったのか

    なぜ15大会のスポンサー企業は日本女子プロゴルフ協会に“抗議文”を送ったのか

  4. 4
    宮迫博之の地上波復帰また遠のく…チバテレ番組ゲスト出演のはずが、収録済みでもソデに

    宮迫博之の地上波復帰また遠のく…チバテレ番組ゲスト出演のはずが、収録済みでもソデに

  5. 5
    巨人阿部監督を悩ます原前監督の尻拭い…FA組と主力の過渡期でよぎる高橋由伸政権時の再来

    巨人阿部監督を悩ます原前監督の尻拭い…FA組と主力の過渡期でよぎる高橋由伸政権時の再来

  1. 6
    竹内結子さん急死 ロケ現場で訃報を聞いたキムタクの慟哭

    竹内結子さん急死 ロケ現場で訃報を聞いたキムタクの慟哭

  2. 7
    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8
    プロアマを“人質”にした協会の傲慢ぶりで伝統ある大会が消滅危機…3年前から続く対立構造の根本

    プロアマを“人質”にした協会の傲慢ぶりで伝統ある大会が消滅危機…3年前から続く対立構造の根本

  4. 9
    だれもが首をひねった 演技派俳優・古尾谷雅人の自殺の謎

    だれもが首をひねった 演技派俳優・古尾谷雅人の自殺の謎

  5. 10
    渡部建はキスなし即ベッド“超自己中SEX” 元カノ女優が激白

    渡部建はキスなし即ベッド“超自己中SEX” 元カノ女優が激白