大谷4年目の英語力 指揮官がコミュニケーション向上を評価

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 エンゼルスの指揮官が二刀流のスキルアップに目を細めている。

 大谷翔平(26)はオープン戦好調。打者で22打数14安打の打率.636、4本塁打、7打点。投手では3試合で0勝2敗、防御率7.88。内容は芳しくないものの、自己最速の164キロをマークするなど、完全復活の兆しは見せている。

 投打ともまずまずの仕上がりを見せている大谷についてマドン監督は「昨年の彼とはまるで違う。体調にも問題ないし、全てが機能している」と、べた褒めだ。指揮官が評価するのは大谷のプレーだけではない。キャンプ、オープン戦でのコミュニケーション能力の向上も認めている。

 指揮官によれば、今年は自分の希望を積極的に伝えるようになり、日本時間22日のパドレス戦の登板時に打席に立つことも、数週間前から話し合ってきたという。

 マドン監督は「彼は去年よりも英語を理解するようになった。自分のやりたい練習などを言いに来るし、いいことだと思う」と、コミュニケーションに関して及第点を与えた。

 同監督はレイズを指揮した際には岩村(現独立リーグ福島監督)、松井(現ヤンキースGM特別アドバイザー)、カブス時代にはダルビッシュ(現パドレス)のボスだった。日本人選手を知るベテラン監督が評価する大谷の英語力はどの程度なのか。

最近ではスペイン語も

 大谷は今季がメジャー4年目。昨季まではベンチで同僚選手と談笑するシーンが目立ち、監督やコーチと通訳なしで会話することもあった。

「試合前の練習中や出塁時に、相手チームの選手から話しかけられた際は、よどみなく応じている。相手選手が笑顔を見せるのは珍しくないから、大谷の英語は十分に伝わっているのでしょう。クラブハウスではフレッチャー内野手らの主力からアメリカンジョークを教わるなど、積極的にコミュニケーションを図っている。マドン監督同様、フレッチャーも『ショウヘイの英語はかなりうまくなった』と話している。少なくとも野球に関するコミュニケーションに不自由はない。チームには中南米出身の選手が少なくないだけに、最近ではスペイン語も口にするようになった」(放送関係者)

 もっとも、グラウンド外では心もとない。レストランでの注文ぐらいはできても、買い物などはいまだ通訳頼りだという。

 マドン監督は大谷の英語力の向上を認めているが、完璧に意思の疎通を図るには、しばらく時間が必要だ。

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