レッドソックス澤村拓一 サイン盗み疑惑の因縁で“汚れ役”トバッチリ指名の危機

公開日: 更新日:

 ア・リーグの優勝決定シリーズ(ALCS)が日本時間16日に開幕し、今ポストシーズン初めて出場メンバーに登録されたレッドソックス・澤村拓一(33)が敵地ヒューストンで初登板を果たした。

 アストロズに3-4と1点リードされて迎えた八回、7番手としてマウンドに上がると、四球、安打、死球で無死満塁に。アストロズ1番・アルトゥーベに犠飛を許したところで降板。3分の1回を投げ1安打2四死球1失点と、ホロ苦いプレーオフ初登板だった。

 アストロズ、レッドソックスの両球団には浅からぬ因縁がある。2019年に球団ぐるみでのサイン盗みが発覚したアストロズで、コーチとして関与していたのが現レッドソックスのアレックス・コーラ監督(45)だ。1年間の出場停止処分を経て、今季からレ軍を再び率いているが、ア軍の選手の間からは「復帰が早すぎる」という声も聞かれ、両者の間には感情的なしこりが残ったままだ。

 そのアストロズにしても、依然としてサイン盗みの疑惑が持たれている。先のホワイトソックスとの地区シリーズで、ア軍打線は本拠地2試合の三振数が計16個だったのに対し、敵地シカゴでの第3戦は1試合で16個と急増した。ホ軍の救援右腕テペラは「数字が示す通りだ。アストロズは(本拠地で)いろいろとやっていた過去があるからね」とア軍によるスパイ行為を示唆した。これにア軍のコレア内野手は「失礼な話だね。他のチームにイチャモンつけるなら、しっかりと証拠を示すべきだ」と真っ向から反論。第4戦では両軍の主力打者が死球をぶつけられる事態に発展した。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    阿部巨人が仕掛ける緊急トレード…有力候補はくすぶる「元本塁打王」「元最優秀中継ぎ投手」ら

    阿部巨人が仕掛ける緊急トレード…有力候補はくすぶる「元本塁打王」「元最優秀中継ぎ投手」ら

  2. 2
    86歳日枝久氏が居座り続けるフジテレビの未来…視聴率は低迷し営業利益は約30%減

    86歳日枝久氏が居座り続けるフジテレビの未来…視聴率は低迷し営業利益は約30%減

  3. 3
    立ち食いそば店の60代“深夜ワンオペ”は命がけ…敬遠されるのも無理はない

    立ち食いそば店の60代“深夜ワンオペ”は命がけ…敬遠されるのも無理はない

  4. 4
    後輩の挑発をスルーした松本人志、粗品のケンカを買って自爆した宮迫博之…露呈した“芸人の格”の違い

    後輩の挑発をスルーした松本人志、粗品のケンカを買って自爆した宮迫博之…露呈した“芸人の格”の違い

  5. 5
    維新ダサすぎ!都知事候補擁立を断念…女帝に陳腐な取引打診も“ガン無視”される

    維新ダサすぎ!都知事候補擁立を断念…女帝に陳腐な取引打診も“ガン無視”される

  1. 6
    巨人今季3度目の同一カード3連敗…次第に強まる二岡ヘッドへの風当たり

    巨人今季3度目の同一カード3連敗…次第に強まる二岡ヘッドへの風当たり

  2. 7
    ロッテ佐々木朗希「省エネ投球」の謎解き…フルパワーのシーズンフル稼働は到底無理

    ロッテ佐々木朗希「省エネ投球」の謎解き…フルパワーのシーズンフル稼働は到底無理

  3. 8
    協会はテレビ各社にケンカを売るように「放映権をよこせ」と迫り過去最高益「5億円超」を叩き出した

    協会はテレビ各社にケンカを売るように「放映権をよこせ」と迫り過去最高益「5億円超」を叩き出した

  4. 9
    「燕は戻ってこない」桐野夏生著

    「燕は戻ってこない」桐野夏生著

  5. 10
    なぜ大谷の評価は「いまひとつ」なのか…現地メディアの根底に「安打じゃ満足できない」米国人気質

    なぜ大谷の評価は「いまひとつ」なのか…現地メディアの根底に「安打じゃ満足できない」米国人気質