プロで通用する? 大阪桐蔭・前田悠伍と広陵・真鍋慧「掛け値なし」の評価

公開日: 更新日:

「今年は全体的にスケールが小さくて、高校生のうちに指名しておこうと思える選手が少ない。ドラフトは大学生の指名に偏ると思います」

 29日に4強が出そろった春のセンバツについて、セ・リーグのスカウトはこう言った。

 それでも、準決勝に駒を進めた2校には投打のプロ注目選手がいる。大阪桐蔭(大阪)の左腕・前田悠伍と、広陵(広島)で通算51本塁打の真鍋慧(右投げ左打ち)だ。

 前田は敦賀気比(福井)との初戦を14三振で完投。次戦の能代松陽(秋田)戦は救援で試合を締めると、この日の東海大菅生(東京)戦は9回1失点だった。真鍋はここまで3試合で11打数6安打の打率.545、3打点、3四球。本塁打こそ出ていないものの、奮闘している。

 2人の掛け値なしの評価はどうか。前田について前出のスカウトが言う。

「もともと上位候補だっただけに圧倒的な投球を見せてくれると期待していましたが、昨秋からの成長があまり見えなかった。ストレートの大半は130キロ台で、変化球のキレもいま一つ。どこか故障しているのか、スランプなのか、体力を温存しているのか。次の夏までに成長が感じられなければ評価を下げざるを得ない。ただでさえ大阪桐蔭の投手は早熟という見方が我々スカウトの中であるのは事実。慎重に見極める必要があります」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    元横綱・白鵬に「伊勢ケ浜部屋移籍案」急浮上で心配な横綱・照ノ富士との壮絶因縁

    元横綱・白鵬に「伊勢ケ浜部屋移籍案」急浮上で心配な横綱・照ノ富士との壮絶因縁

  2. 2
    スッカラカンになって帰国のはずが…ラスベガスのカジノで勝った

    スッカラカンになって帰国のはずが…ラスベガスのカジノで勝った会員限定記事

  3. 3
    西武激震!「松井監督休養、渡辺GM現場復帰」の舞台裏 開幕前から両者には“亀裂”が生じていた

    西武激震!「松井監督休養、渡辺GM現場復帰」の舞台裏 開幕前から両者には“亀裂”が生じていた

  4. 4
    なぜ15大会のスポンサー企業は日本女子プロゴルフ協会に“抗議文”を送ったのか

    なぜ15大会のスポンサー企業は日本女子プロゴルフ協会に“抗議文”を送ったのか

  5. 5
    1場所4人じゃ終わらない…元横綱白鵬の旧宮城野部屋勢“廃業ラッシュ”はこれからだ

    1場所4人じゃ終わらない…元横綱白鵬の旧宮城野部屋勢“廃業ラッシュ”はこれからだ

  1. 6
    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  2. 7
    石原裕次郎(12)慶応病院に入院…同乗したエレベーターを降りる際に掛けられた言葉

    石原裕次郎(12)慶応病院に入院…同乗したエレベーターを降りる際に掛けられた言葉会員限定記事

  3. 8
    ミス・インターナショナル 特派員協会で「涙の訴え」のワケ

    ミス・インターナショナル 特派員協会で「涙の訴え」のワケ

  4. 9
    (26)第3作「男はつらいよ フーテンの寅」では寅さんを地面に叩きつけた

    (26)第3作「男はつらいよ フーテンの寅」では寅さんを地面に叩きつけた会員限定記事

  5. 10
    元衆院議員・若狭勝氏は女帝と断絶して7年「今は本当に幸せ」

    元衆院議員・若狭勝氏は女帝と断絶して7年「今は本当に幸せ」