オリックス山下舜平大 球宴選手間投票1位の謎解き…先輩エース山本由伸にダブルスコア!

公開日: 更新日:

 選出そのものは意外ではないが、予想外の結果と言っていいだろう。

 6月30日に発表されたオールスターの選手間投票。パの投手部門で1位になったのが、オリックス山下舜平大(20)だ。

 今季の成績は凄まじい。ハーラートップタイの7勝(1敗)を挙げ、防御率1.36も実は隠れ1位。規定投球回数に達すれば、一躍投手2冠に躍り出る。

 選手から選ばれるのも当然とはいえ、注目すべきは得票数だ。

 山下は167票で、2位で153票の佐々木朗希ロッテ)を抑え、3位の山本由伸(オリックス)に88票もの大差をつけたのだ。山本は今季、山下と並ぶ7勝(3敗)、防御率1.89。例年と遜色ない活躍をしているチームの大エースにダブルスコアの圧勝である。

 ロッテやインディアンスなどで活躍した小林雅英氏は選手間投票について、日刊ゲンダイの取材にこう話していた。

「僕らは自分が『嫌いな選手』を選ぶケースがある。これは投手と野手の関係において苦手、という意味です。自信満々に投げたボールを打ち返されたら悔しいけど、同時に『やっぱりいい打者だなあ』という気持ちになる。選手がグラウンドの中、肌で感じているものが投票の結果に結びついていると思います。これは成績を残していることが前提ですが、球宴を経験してもらいたい伸び盛りの選手や、選ばれて当然だけど人気選手とポジションがかぶってファン投票では無理そう……という選手には投票しますね」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  2. 2

    高市政権の物価高対策はもう“手遅れ”…日銀「12月利上げ」でも円安・インフレ抑制は望み薄

  3. 3

    元日本代表主将DF吉田麻也に来季J1復帰の長崎移籍説!出場機会確保で2026年W杯参戦の青写真

  4. 4

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  5. 5

    京浜急行電鉄×京成電鉄 空港と都心を結ぶ鉄道会社を比較

  1. 6

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  2. 7

    【時の過ぎゆくままに】がレコ大歌唱賞に選ばれなかった沢田研二の心境

  3. 8

    「おまえもついて来い」星野監督は左手首骨折の俺を日本シリーズに同行させてくれた

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾