西武・平石洋介コーチ「『昔はこうだった』で終わらせるような指導はナンセンスですし、僕はダメだと」

公開日: 更新日:

平石洋介(西武・ヘッド兼打撃戦略コーチ・43歳)

 かつて高校野球を席巻したPL学園。その名門出身である松井稼頭央監督(48)を支えるのが、同校の後輩にあたる平石コーチだ。

 PL学園といえば厳しい規律や上下関係が語り草。トップダウン式の指導を経験してきた平石コーチだが、「時代は変わるので僕らも当然アップデートしていかないとね」と、こう続ける。

「以前はあれやれこれやれと何も説明されないことが多かったけど、選手から練習の意図など説明を求められることが増えました。我々もしっかりと(練習の意図を)伝えてあげないと。昔と比べたら選手は本当に真面目になったと思いますし、納得してくれたものに関してはめちゃくちゃ一生懸命に練習してくれます。だから、『昔はこうだった』で終わらせるような指導はナンセンスですし、僕はダメだと。(選手に)理解してもらった上でやってもらうっていうのは、かなり必要な部分じゃないかなと思います」

 近年は選手自ら練習方法を見つけてくることも多い。全否定はしないものの、取捨選択する判断力を求める。

「ユーチューブやネットなどがあり、昔と比べていろんな選択肢が多いのは間違いない。けど、これをやったら絶対に打てるというものはない。得た情報の中から、それぞれ何をチョイスし、何を捨てるのかというのをしっかりやってもらいたいですよね」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  2. 2

    高市政権の物価高対策はもう“手遅れ”…日銀「12月利上げ」でも円安・インフレ抑制は望み薄

  3. 3

    元日本代表主将DF吉田麻也に来季J1復帰の長崎移籍説!出場機会確保で2026年W杯参戦の青写真

  4. 4

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  5. 5

    京浜急行電鉄×京成電鉄 空港と都心を結ぶ鉄道会社を比較

  1. 6

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  2. 7

    【時の過ぎゆくままに】がレコ大歌唱賞に選ばれなかった沢田研二の心境

  3. 8

    「おまえもついて来い」星野監督は左手首骨折の俺を日本シリーズに同行させてくれた

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾