広島・二俣翔一は前歯8本破損しても「気合と根性」で出場直訴!「黒マスク」の超新星

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 試合前まで単独最下位だった広島が、4日のDeNA戦で逆転勝ちを飾った。

 DeNA先発の石田裕の前に3回まで走者を出せなかったが、2点を追う四回2死、3番小園の二塁内野安打が8イニングぶりのヒットになると、2死二、三塁から今季初スタメンの野間が一、二塁間を破り、17イニングぶりの得点で同点に追いついた。

 さらに一、三塁から、同じく初スタメンの田村が二塁へゴロを放ち、気迫のヘッドスライディングで内野安打とし、勝ち越しに成功した。8イニングぶりに生まれた安打から5連打で逆転。いい流れを呼び込んだのは、手負いの二俣翔一(22)ではないか。

 2日のヤクルト戦の延長十回無死一塁で、送りバントを試みた自打球が顔面を直撃。上下の前歯8本が折れるなどの損傷で、口内も8針縫う大けがを負った。東京都内の病院で整復した患部はワイヤーで固定されたままだという。 

 そんな状態でも一夜明けて「出たいです。試合に出させてください」と直訴。「じゃあ行け!」と送り出した新井監督は「気持ちを買いたい。痛いと思うけど、意気込み、気持ちを買いたい」と3日のヤクルト戦もスタメンで起用。目から下を覆う大きな黒いフェースカバーの異装で出場したが、無安打でチームも完封負け。しかし、この日は押し出し四球を選び、右前へ安打も放った。新井監督が「まだまだ痛いと思うけど、気合と根性でいいヒットだった」と目を細める活躍で勝利に貢献した。

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