経済ニュースの核心
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ドラッグ業界再編へ高まる機運 ツルハとアオキの株主総会に向け投資ファンドが追及
果たして業界再編加速に向けた号砲が鳴り響くことになるのか。 香港を本拠とする投資ファンド、オアシス・マネジメントから株主提案を突き付けられているドラッグストア大手2社の定時株主総会が来月、相…
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村上ファンド系が専門商社リョーサン株を大量取得…不可解な買い占めに飛び交う憶測
約3年半前の“悪夢”を想起させられている業界関係者も少なくあるまい。旧村上ファンドが今度は東証プライム上場のエレクトロニクス専門商社、リョーサンに食いついた。 買収防衛策導入への賛否を巡り一…
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青森県4位スーパー「さとちょう」破綻の背景…暴力団関係者との関わり浮上し融資ストップ
因果応報と言うべきか、それとも自業自得とでも言うべきか──。青森県財界で一つの大型破綻劇が経営者らの話題と関心を集めている。 前社長が暴力団関係者と関わりを持ち職業安定法違反容疑で逮捕されて…
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「そーせい」を襲った今年最悪級の大暴落劇…ファイザーが治療薬開発中止で株価半減
わずか3日ほどの間に株価が半値以下にまで落ち込んだとあっては、投資家からすれば、たまったものではあるまい。 日本のバイオ医薬の「パイオニア的存在」(製薬業界関係者)ともいわれる創薬スタートア…
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ツルハHDが突きつけられた株主提案とは…香港系アクティビスト「オアシス」の新たな標的に
エレベーター大手、フジテックからの事実上の創業家(内山家)“追放”を成し遂げた香港系アクティビスト(物言う株主)のオアシス・マネジメントが新たな獲物に再び牙をむいている。今回、標的となっているのは同…
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島根「一畑百貨店」が営業終了で“百貨店ゼロ県”またひとつ…予備軍なお16県、次はどこだ?
全国で3県目の“悲劇”となる。域内に百貨店が「ゼロ」の都道府県で、今回の主役は島根県だ。 県庁所在地の松江市を本拠地に県内唯一の百貨店を展開する一畑百貨店は先週、2024年1月14日で営業を…
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十倉経団連会長の揺らぐ足元…大幅減益の住友化学には「2つの疫病神」も
三菱UFJフィナンシャル・グループの亀澤宏規社長やヴェオリア・ジャパンの野田由美子会長ら新たに6人の企業トップを副会長として迎え入れ、発足3年目に突入した「十倉(雅和氏)経団連」。今年の春季労使交渉…
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創業者返り咲きの効果は? 希望退職実施も赤字幅ふくらむ「クックパッド」の行く末
市場関係者の間では冷ややかな見方が広がる。5月半ばに創業者の社長復帰を発表したレシピサイト運営のクックパッド。1997年に同社を立ち上げた後、2012年に取締役に退いていた佐野陽光氏が10月1日付で…
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日本原子力発電は“ぼったくりバー”? 2カ所とも稼働停止なのに1000億円の売り上げで黒字
「原子力ムラのぼったくりバー」。電力業界関係者らの間ではこんな皮肉も飛び交う。日本原子力発電──原電のことだ。 東京・上野に本店を置く原発専業の卸電気事業者で、茨城県東海村と福井県敦賀市の2カ…
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最終赤字が4期連続コニカミノルタのリスク M&Aは失敗、問われる目利き力
「仏の顔も三度」といわれているが、4度目となるともはや、呆れ返るしかないといったところか。事務機大手のコニカミノルタが2023年3月期決算で巨額損失を計上、1031億円の最終赤字に陥った。最終赤字は4…
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アステラス製薬がアイベリックを買収した背景は?赤字続き米国バイオ企業に8000億円投じる
随分と気前のいい話である。今月初旬、米国のバイオ医薬品企業、アイベリック・バイオの買収を発表した製薬大手のアステラス製薬。総額59億ドル(約8000億円)を投じてアイベリックの全株式を取得。傘下に収…
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本業黒字の恵泉と神戸海星が新規学生の募集停止…女子大相次ぐ閉校のなぜ
企業経営にたとえるならさしずめ「主力事業からの全面撤退」といったところだろう。東京・多摩市に本部を置く恵泉女学園大学と兵庫・神戸市の神戸海星女子学院大学が相次いで2024年度からの新規学生の募集停止…
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キヤノンの御手洗会長は“解任”寸前だった…株主総会での賛成票はギリギリ過半数
まさに「首の皮一枚」といったところか。先月末に開催されたキヤノンの定時株主総会。会社側が提示した取締役選任議案に対して御手洗冨士夫会長兼社長最高経営責任者(CEO)への賛成比率がわずか50.59%(…
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岩崎通信機が東証プライムから「自主退散」した背景…「降格残留」表明は史上初
「『仮免』を与えられたにもかかわらず、正式な合格はムリとみて本試験受験を諦めたようなもの」 投資家筋からはこんな声も上がる。 情報通信機器メーカーの老舗、岩崎通信機が先週末、東証プライ…
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日野自動車のエンジン不正発覚から1年…経営の先行きは五里霧中、量産も出荷もできない現状
傘下のラグビーチームは活動を再開させたが、本業の正常化には「なお1年近くかかる」(関係者)という。 選手による合宿中の飲酒トラブル発覚で無期限活動停止中だったラグビー・リーグワン2部の「日野…
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「楽天銀行」上場でグループには1000億円転がり込むも…経営基盤立て直しまだ前途多難
「干天の慈雨」となるのか、それとも「焼け石に水」で終わるのか──楽天グループ(G)傘下の銀行子会社、楽天銀行のIPO(新規株式公開)が決まった。4月21日、東証プライム市場に上場する。保有株売り出しで…
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電通グループの大株主に英国の「物言う株主」が…狙い見えぬ“穏健派”の不気味さ
突然とも言える“異物”の出現に社内では戸惑いと警戒が広がっているらしい。英国を本拠とする投資ファンド、シルチェスター・インターナショナル・インベスターズが、広告最大手の電通グループ株を市場の内外で買…
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「旭化成」が過去最悪の赤字…高値掴みでポリポア買収も、アテがはずれ大損
「我々が想定した見立てと随分違った結果になった」。先週8日の記者会見。工藤幸四郎社長はこう釈明して首を垂れた。 2023年3月期の最終損益が1050億円の赤字に転落すると発表した総合化学大手の…
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任天堂創業家系ファンドと東洋建設の争いが先鋭化 敵対的TOBしかなさそうな一触即発の情勢
「最終的には敵対的TOB(株式公開買い付け)にまで行き着くのでは」 市場関係者らはこんな見方を示す。 海洋土木大手の東洋建設と、同社に対する“友好的”TOBを提案してきた任天堂創業家由…
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フジテックは香港系投資ファンドに追い込まれ…「物言う株主」が創業家社長を追及
エレベーター・エスカレーター専業大手、フジテックが「物言う株主」に翻弄されている。先週末に滋賀県彦根市の本社で開かれた臨時株主総会。同社株の17.26%を握る筆頭株主の香港系投資ファンド、オアシス・…