メジャーリーグ通信
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MLB選手会は「世界最強の労組」ドーピングや性的暴行があろうと契約は保証される
8月中旬、昨年のナ・リーグ本塁打王であるフェルナンド・タティス(パドレス)が筋肉増強剤(クロステボル)の使用発覚で80試合の出場停止処分を受けた。 タティスはパドレスと総額3億4000万ドル…
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エンゼルスは負けてばかり…それでも市場価値が高い「4つの理由」
アート・モレノがエンゼルスを売却する意向を示したことは、予想外の出来事として球界関係者に大きな衝撃を与えた。 ■オーナーが身売りを公表 しかし、本拠地であるアナハイム市との関係の悪化や…
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8月末トレード廃止の恩恵を受けた有原「昇格」と筒香「マイナー契約」のウラ事情
2018年までメジャーリーグには、7月末を期限とする「ノンウエーバートレード」と、8月末を期限とする「ウエーバートレード」が存在した。「ウエーバートレード」は球団間でトレードが行われる場合、まず当該…
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来季「フィールド・オブ・ドリームス・ゲーム」見送りに透けるMLBのしたたか興業戦略
現地時間の8月11日、アイオワ州ダイアーズビルで「フィールド・オブ・ドリームス・ゲーム」が行われた。 ヤンキースとホワイトソックスによる昨年の第1回につづき、今回はレッズとカブスが対戦し、4…
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「期限前トレード」はダイヤの原石を出してポンコツをつかまされるケースが多い
大リーグでは夏のトレード期限を前にポストシーズン進出を狙う上位球団が、下位球団から主力選手を獲得し、その見返りに若手やマイナーの有望株を放出する。このトレードはGM間の電話による即断即決の直接交渉で…
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スポーツは「不況に強い」といっても…大リーグも凝視するFRBの利上げの行方
スポーツは不況に強いとされる。 景気の動向にかかわらず、試合が行われている限り人々は会場に行くし、場内で食事や飲み物を買い、ユニホームの複製やタオルなどのさまざまな品物を購入するという現実が…
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前座の「ホームランダービー」に食われた? 米オールスター視聴率低迷のウラ
米国では視聴者のオールスターゲーム離れが顕著で、日本時間7月20日に行われた今年の米国における視聴者数は史上最低の751万人だった。前年より9.7%も少ない数字である。これはメジャーリーグの凋落を物…
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「銃と隣り合わせ」の大リーグ 勝っているときほど収拾がつかなくなる
安倍晋三氏が銃撃事件の犠牲者となった。 現職の国会議員が他殺の被害者となったのは日本国憲法下では5人目となる惨事である。 動機がどのようなものであれ政治家への暴力の行使は自由な活動を…
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メジャーの敏腕コーチが格下の大学野球に引き抜かれるカラクリ
先週、ツインズのウェス・ジョンソン投手コーチがシーズン途中にもかかわらず大学野球の強豪ルイジアナ州立大に引き抜かれて辞任した。 同コーチはプロ経験がなく、もともと大学野球の投手コーチ一筋に歩…
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ジャイアンツのキャプラー監督は国歌斉唱拒否 選手や指導者が社会問題に関わることの是非
講義の途中でも質問をするし、発言を求めると手を挙げ、話が終わればすぐに議論が始まる。米国の大学での授業や国際会議での発表などでは見慣れた光景だ。 さまざまな意見の中には目を見張る内容があり、…
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エ軍マドン監督が解任されて注目 「監督代行」に関する4つの基礎知識
大谷翔平が所属するエンゼルスでマドン監督が解任され、ネビンサードベースコーチが監督代行に就任した。それにより日本のメジャーファンの間で「監督代行」に関心が集まっているので、今回はそれに関する基礎知識…
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レイズの「プライドナイト」が浮き彫りにした米国社会の保守的側面
6月は「プライド月間」である。 これは、米ニューヨークで1969年6月28日に起きたストーンウォール・イン事件に始まる、性的少数者の人権を守る運動月間として知られる。 現在では米国は…
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クレメンスの四男がメジャーデビュー 親子MVPも可能な金の卵がゴロゴロいる背景
5月31日にサイ・ヤング賞を7度受賞した大投手ロジャー・クレメンスの四男コディ・クレメンス(26)がタイガースでメジャーデビュー。メディアで大きく報じられた。 ■親子大リーガーは史上252例目…
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テキサス州で銃乱射事件が起きても…米球界が規制推進に積極的にならない決定的理由
米テキサス州ユバルディの小学校で児童19人を含む21人が死亡した銃乱射事件は、「銃社会・アメリカ」の暗部を改めて浮き彫りにした。事件の発生を受け、連邦議会では上院議員のクリス・マーフィーが演説し、「…
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投手大谷が「1イニング4奪三振」を記録する日…エンゼルス捕手の拙守は改善されず
孫子の兵法では「戦わずして勝つ」ことが最上の策とされるが、メジャーリーグは「ヒットを打たずして勝つ」ことが究極の勝ち方である。 これをやってのけたケースは過去に6例あり、直近では今月15日の…
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女性暴行疑惑のサイ・ヤング賞右腕に2年間の出場停止処分を科した思惑
大リーグが米国のスポーツ界の発展に寄与した役割は大きい。 1947年4月15日にジャッキー・ロビンソンがブルックリン・ドジャースに昇格して公式戦に出場したことで「人種の壁」を乗り越えた。さら…
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佐々木朗希の完全試合が注目された裏側 MLBは「20歳でデビュー」が最高の勲章
日本で佐々木朗希が完全試合をやってのけたことは、米国のスポーツメディアでも大きく報じられた。注目されたのは佐々木朗が20歳の若さで快挙を成し遂げたことだ。 メジャーリーグにも20歳以下の年齢…
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スポーツ界はロシア人排除の動き…大リーグが「ウクライナ問題」に傍観者でいられる理由
今年2月にロシアによるウクライナへの侵攻が始まると、スポーツや芸術の分野からロシア人を排除する動きが広まった。 北京パラリンピックからロシア選手団が排除されたことや、世界的な指揮者でロシア人…
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10年前とは隔世の感…メジャーで頭角を現すアジア系選手続出! いまや一大勢力に
開幕から10日ほど経過し、目立った活躍をしているのは今季レギュラーに抜擢されたアジア系米国人のプレーヤーだ。 ■ガーディアンズの中国系ルーキーが鮮烈デビュー その代表格がガーディアンズ…
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大リーグの今後を占う今季の集客力…NBAとNFLは上回るも環境は依然として厳しい
現地時間の4月7日、大リーグの2022年の公式戦が始まった。 経験豊かな選手も大リーグ初出場となった選手も、それぞれが新しいシーズンの始まりに満を持して臨んでおり、日本人選手に限っても、鈴木…