声を放つ 当事者の証言
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2001年青森県住宅供給公社横領事件 11億円を貢がせたアニータのいま「貢いでくれた男性を選んだの」
彼女に会ったのは、もう今から13年前のことだ。 彼女というのは、何の根拠もないが、おそらく日本の水商売史上最高額を貢がせたチリ人のアニータ・アルバラードである。 彼女が渦中の人物とな…
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2014年川口・祖父母殺害事件 映画「MOTHER マザー」のモデルにもなった“毒母”の後悔
2014年3月、埼玉県川口市で70代の夫婦が孫の17歳の少年に殺害され、金品を奪われた事件は、少年に犯行を指示したとされる母親A子(当時41)の毒親ぶりに注目が集まった。直接取材でわかったその素顔と…
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2006年秋田児童連続殺害事件 商店を営む女性「彩香ちゃんの最後の晩ご飯があのカップ焼きそばだと思うとね」
「なんでぇ、あんなことになっちまったんだろうねぇ、いまだに疑問なのよ。もし面会に行ったら、どうしたんだって、聞いてみたいんだよね」 畠山鈴香受刑者が暮らしていた町営住宅から程近い場所で商店を営…
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1951年八海事件「戦後最大の冤罪事件」の真犯人に6年密着、事件記者魂を燃やした日々
1951年1月、山口県熊毛郡麻郷村字八海で60代の夫婦が殺害され、金を奪われた「八海事件」は、無実の男性4人が一時は死刑や無期懲役の判決を受けた。全員の無罪が確定するまでに7度の裁判が行われ、約18…
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1990年新潟少女監禁事件 元受刑者の母は「2階に女の子がいるなんて思いもしなかった」
今から33年前の冬に起きた新潟少女監禁事件──。犯人の男が少女を監禁していたのは、JR柏崎駅から歩いて30分ほどの場所にある住宅街の民家だった。 9年2カ月にもわたって少女を監禁していた男の…
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日立市妻子6人殺害事件(2017年)「家族写真に無意識に手を合わせていることがあります」
2017年10月、茨城県日立市の自宅アパートで妻と小さな子供5人を包丁で刺すなどして殺害した男は、警察に自首後、獄中で病に倒れ、記憶を失った。裁判では犯行の記憶が蘇らないまま、1、2審ともに死刑判決…
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2013年三鷹ストーカー殺人事件 受刑者から届いた手紙…差別やイジメを受けたことはないと言い切った
私の手元に1通の封筒が届いた。手紙の主は、2013年10月8日に元交際相手の女子高生を殺害した池永チャールストーマス受刑者である。 池永受刑者の母親はフィリピン人で、彼にはフィリピン人の血が…
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2014年前橋高齢者連続殺傷事件 幼少期からいじめに遭い続けた死刑囚、高齢者宅を襲ったのは「たまたま」
2014年に群馬県前橋市で起きた高齢者連続殺傷事件。犯人の土屋和也死刑囚(34)は同年11月、90代の女性宅に侵入して女性をバールや包丁で殺害し、現金約7000円を強奪。さらに翌12月、80代の夫婦…
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1998年和歌山カレー事件 林真須美死刑囚の長男「感情を押し殺す性格になりました」
「はじめまして、林です。よろしくお願いします」 私は和歌山毒物カレー事件で逮捕された林真須美死刑囚の長男と挨拶を交わしていた。上下黒ずくめの洋服が、世を忍ぶ姿のように思えて、これまでの人生で背…
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被告は末期がんで余命宣告…「死刑に不満はないが、罪名の強盗殺人が納得できない」
2017年3月、名古屋市で80代の夫婦が自宅で刺殺され、財布を盗まれた事件は、強盗殺人容疑で逮捕された近所の無職の男・松井(現姓・山田)広志被告(49)が今年3月、名古屋地裁で死刑判決を受けた。だが…
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2017年リンちゃん事件 被害者父「死刑になって当たり前だと思うんです」犯人は無期懲役
「あの事件が起きるまでは、毎日が楽しくて、本当に幸せな日々だったんです」 千葉県松戸市の自宅でそう語るのは、娘のレェ・ティ・ニャット・リンちゃんを殺害されたベトナム人のレェ・アイン・ハオさん。…
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1995年東住吉事件の冤罪被害 取り調べでは「共謀してやっただろう認めろ」と強く言われた
1995年7月22日の夕方、大阪市東住吉区にある青木惠子さん(当時31)宅で火災が発生した。入浴中だった娘、めぐみちゃん(当時11)が死亡し、青木さんと内縁の夫Bさん(当時29)は逮捕され、放火、殺…
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伊勢市女性記者行方不明事件 被害者と最後に会った男は別件逮捕も無罪…両親が語る「絶対にあきらめない」思い
1998年11月24日、三重県伊勢市の編集記者の辻出紀子さん(当時24)が失踪した。今年で25年になるが、まだ解決の糸口すら見つかっていない。両親である泰晴さん(75)、美千代さん(74)が語る。 …
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2015年8月寝屋川中1男女殺害事件 犯人の元妻が明かす「母の死を伝えたら、下ネタやテレビの話を書いてきた」
2015年8月、大阪府寝屋川市の中1の男女2人が殺害され、顔などを粘着テープでぐるぐる巻きにされた遺体で見つかった事件から、13日で8年を迎えた。この間、犯人の山田(現姓・溝上)浩二死刑囚(53)と…
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「尖閣諸島上陸事件」元海自特殊部隊・伊藤祐靖氏 日の丸を掲げたのは保安庁の人に同情したから
2012年8月18日から19日にかけて、都議や県議ら日本人11人が魚釣島に上陸するという「事件」があった。上陸を禁じられている禁断の島に上陸したのはなぜか。そのうちのひとり、元海自特殊部隊で作家の伊…
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2022年別府市ひき逃げ事件 八田與一容疑者は全国指名手配「被害者の父親は今でも息子にLINEを入れて…」
2022年6月29日、大分県別府市で大学生2人が死傷したひき逃げ事件が発生。同年7月4日、警察は現場から逃走した八田與一容疑者(26)を道路交通法違反の疑いで全国指名手配した。遺族は有力な情報提供に…
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1998年和歌山カレー事件 元目撃証人Aさん(当時16歳)が明かす「知られざる25年」
1998年7月、和歌山市園部の夏祭りでカレーを食べた67人がヒ素中毒で死傷した事件では、地元の主婦だった林真須美死刑囚(61)の家を報道陣が取り囲み、凄絶な取材合戦を繰り広げた。当時、林死刑囚の「犯…
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マニラ保険金殺人事件 最高裁判決翌日に面会室で訴えた「僕は本当にやってないですから」
2014年と15年にフィリピンのマニラで山梨県の男性2人が保険金目当てに銃殺された事件は、「首謀者」とされる岩間俊彦死刑囚(49)がこのほど裁判で死刑が確定した。だが、無実を訴えていた同死刑囚は再審…
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1995年八王子スーパー射殺事件 未解決のまま7月末で28年…遺族も期待する遺留品のDNA型の科学捜査
1995年7月30日、東京都八王子市のスーパー「ナンペイ大和田店」で、パート従業員だった稲垣則子さん(当時47)、アルバイトの矢吹恵さん(同17)と前田寛美さん(同16)が拳銃で射殺された。時効は撤…
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1992年福岡県・飯塚事件 泣きそうな女の子の表情「今も脳裏に焼きついている」
1992年に福岡県飯塚市で女の子2人が殺害された「飯塚事件」は、死刑執行された久間三千年元死刑囚(享年70)の冤罪疑惑が近年よく報道される。この事件の「真犯人」を目撃した可能性がある証人として注目さ…