「雑草社会がつくる日本らしい自然」根本正之著

公開日: 更新日:

■日本人の雑草観と雑草の効果

 雑草と人間社会との融合から日本らしい自然を再生するにはどうしたらよいかを考察したネーチャー・テキスト。

 人間は、雑草に対して駆除する一方で、保護、利用するという関係も続けてきた。弥生時代以前からの日本人の雑草観を概観しながら、そもそも日本らしい自然とは何かを考える。さらに取っても取っても生えてくるのはなぜかなど「雑草社会」の仕組みを解説。一定期間、雑草に囲まれて育った作物が除草した場合よりも収量が多くなるなど、雑草の効果を挙げながら、帰化雑草を排除して在来種を植え、生物多様性に富んだ本来の自然を取り戻している取り組みなどを紹介する。
(築地書館 2000円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    松本人志は勝訴でも「テレビ復帰は困難」と関係者が語るワケ…“シビアな金銭感覚”がアダに

  2. 2

    俳優・平岳大さんが語る『SHOGUN 将軍』撮影秘話 人生とリンクする「2匹の招き猫」との出会い

  3. 3

    国内男子ツアーの惨状招いた「元凶」…虫食い日程、録画放送、低レベルなコース

  4. 4

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  5. 5

    一門親方衆が口を揃える大の里の“問題” 「まずは稽古」「そのためにも稽古」「まだまだ足りない稽古」

  1. 6

    マチアプ使い夫婦で“美人局”…若妻との行為中に帰宅した夫が「不倫やぞ」と現金奪う

  2. 7

    真田広之「エミー賞主演男優賞」快挙でようやく“上書き”される…葉月里緒奈との泥沼不倫劇

  3. 8

    辞め女子アナ人生いろいろ…元TBS小林悠「半額の刺し身でひとり夕食」、元NHK住吉美紀「長い婚活の末に再婚」

  4. 9

    高市早苗に「総裁の品位」みじんもなし…文書郵送も裏金推薦人もわれ関せず“居直り”連発

  5. 10

    高市早苗「飲みィのやりィのやりまくり…」 自伝でブチまけていた“肉食”の衝撃!