「為吉 北町奉行所ものがたり」宇江佐真理著

公開日: 更新日:

 尾張町の呉服屋「摂津屋」の跡取り息子として生まれた為吉が5歳のとき、店が押し込み盗賊に襲われ、両親らは惨殺されてしまう。叔母に育てられた為吉は、紆余曲折を経て17歳で北町奉行所の中間となった。

 6年後、為吉は親しい賄い方の中間・杉蔵から、生家を襲った盗賊集団・青蜥蜴の首領が久しぶりに江戸に現れたらしいと耳にする。やがて、隠密回り同心らの探索で、年を取り体を悪くした首領の栄五郎が、仲間らに見切られ、江戸で医者通いをしていることが分かった。為吉は、栄五郎の捕縛に自ら進んで捕吏として加わる。(「奉行所付き中間 為吉」)

 奉行所で働く役人たちの人間模様を描いた人情時代連作集。(実業之日本社 1600円+税)



最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    元大食い女王・赤阪尊子さん 還暦を越えて“食欲”に変化が

  2. 2

    今の渋野日向子にはゴルフを遮断し、クラブを持たない休息が必要です

  3. 3

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  4. 4

    大食いタレント高橋ちなりさん死去…元フードファイターが明かした壮絶な摂食障害告白ブログが話題

  5. 5

    YouTuber「はらぺこツインズ」は"即入院"に"激変"のギャル曽根…大食いタレントの健康被害と需要

  1. 6

    大食いはオワコン?テレ東番組トレンド入りも批判ズラリ 不満は「もったいない」だけじゃない

  2. 7

    高市内閣の閣僚にスキャンダル連鎖の予兆…支持率絶好調ロケットスタートも不穏な空気

  3. 8

    「渡鬼」降板、病魔と闘った山岡久乃

  4. 9

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  5. 10

    高市早苗「飲みィのやりィのやりまくり…」 自伝でブチまけていた“肉食”の衝撃!