「戦地の図書館」モリー・グプティル・マニング著、松尾恭子訳

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 第2次世界大戦中、米国が展開した史上最大の図書作戦の全貌を描くノンフィクション。

 ナチスは1933年から「非ドイツ的」書籍を消滅させるため、政府公認の焚書を実行。欧州の国々で1億冊以上の書籍が燃やされたという。一方の米国は、兵士の士気を保つために必要だと、陸海軍が前線に本を供給した。

 全国の図書館員は「本は武器である」と寄付で集まった本を兵士に送る戦勝図書運動を展開。出版業界は戦地でも読みやすいペーパーバックの「兵隊文庫」を出版した。前線の兵士たちは、本を読み、遠く離れた故郷を思い、地獄のような現実をひと時忘れたという。兵士たちの手紙などを紹介しながら、忘れられた歴史を伝える。(東京創元社 2500円+税)


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