「愛と情熱の山田うどん」北尾トロ、えのきどいちろう著
青春時代にお世話になったうどんのローカルチェーン「山田うどん」への思いを募らせた2人の著者による面白ルポ。
共演するネット番組でふと山田うどんが話題にのぼり、気がつくと話が止まらなくなっていた。でも、もう10年も食べていない。検索すると、酷評のオンパレード。人気沸騰中のさぬきうどんに影響され、みなが急に味にうるさくなったようだ。
まずは山田の「今」を知ろうと久しぶりに食べてみると、昔と同じ味で、フツーのほっとするうどんだった。なぜこれがダメなのか。2人はラジオなどに出演するたびに山田への愛を語り始める。すると、運営会社から突然、メールが届いた。
本社訪問や工場見学、国道50号の山田うどんをたどる旅へと2人の探求は続く。 (河出書房新社 979円)