「わたしたちの親不孝介護」川内潤、日経ビジネス編集部著
「わたしたちの親不孝介護」川内潤、日経ビジネス編集部著
会社の介護休職制度を利用すると、自分が休職して介護をしなければならないと考えがちだ。
「勝ち組の夫」は母親の介護を自分でやるという〈親孝行の呪い〉にのみ込まれやすく、自分で介護プランをつくり、エクセルで進捗状況を確認したりする。だが、「親の介護」は自分がマネジャーとして外部スタッフと介護チームをつくり、自分も親も家族もストレスなく維持できる体制をつくることが必要なのだ。
「医療」は失った領土を取り返す「反抗戦」だが、「介護」は「撤退戦」なので、本人と周囲のストレスを少なくする方向で考えなくてはいけない。
NPO法人代表などさまざまな立場の人が、対談で介護について語る。
(日経BP 1760円)