小保方論文問題で理研・笹井副センター長が払う“巨額の代償”

公開日: 更新日:

 STAP細胞論文の実質的な執筆者とされる理研の笹井芳樹副センター長(52)が、来週ようやく会見を開く。笹井氏は朝日新聞の取材に「STAPはreal phenomenon(本物の現象)だと考えている」と超一流の科学者っぽく答えていたが、「引責辞任は避けられない」という見方もある。

「役員確実」と目されていたエリート本部長が、肩入れしていた部下の女性の大チョンボで一転、窮地に。サラリーマン社会にたとえたら、そんな感じか。本部長が笹井氏で、部下の女性とは、もちろん、小保方晴子研究ユニットリーダー(30)のことだ。

 今でこそiPS細胞の山中伸弥京大教授の方が注目されているが、笹井氏がES細胞、再生医療分野の権威であることに変わりはない。ノーベル賞候補ともいわれてきただけに、今回の騒動で一気に計算が狂ってしまった。そう感じているんじゃないか。

「笹井氏は次期センター長に内定していたんですが、棚上げに。理研の川合真紀理事も先月の会見で『(内定という話は)聞いていません』とはっきり否定してしまった。いずれにせよほとぼりが冷めるまでは、動かしようがないでしょう」(文科省関係者)

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    3Aでもボロボロ…藤浪晋太郎の活路を開くのは阪神復帰か? 日本ハム、オリックス移籍か

    3Aでもボロボロ…藤浪晋太郎の活路を開くのは阪神復帰か? 日本ハム、オリックス移籍か

  2. 2
    本来は「9月左翼構想」だが…大谷が打てば打つほど手術明けの外野守備は前倒しの気配

    本来は「9月左翼構想」だが…大谷が打てば打つほど手術明けの外野守備は前倒しの気配

  3. 3
    訪日客狙い“奥日光2泊3日400万円ツアー”のアテが外れた理由

    訪日客狙い“奥日光2泊3日400万円ツアー”のアテが外れた理由

  4. 4
    「いまだに、ああいうスタンスは何なのだろうと…」当時の山田GMが首をひねった図太い神経

    「いまだに、ああいうスタンスは何なのだろうと…」当時の山田GMが首をひねった図太い神経

  5. 5
    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  1. 6
    真美子夫人も共同オーナーに? 大谷「25億円別荘購入」の次は女子プロバスケチーム買収か

    真美子夫人も共同オーナーに? 大谷「25億円別荘購入」の次は女子プロバスケチーム買収か

  2. 7
    大谷「DH独占」打ちまくり、週間MVPも…他の野手を休ませられないロバーツ監督のジレンマ

    大谷「DH独占」打ちまくり、週間MVPも…他の野手を休ませられないロバーツ監督のジレンマ

  3. 8
    3人兄妹の末っ子だから年上と遊ぶ機会が多く、彼らと遊ぶだけの体力もあった

    3人兄妹の末っ子だから年上と遊ぶ機会が多く、彼らと遊ぶだけの体力もあった

  4. 9
    東山紀之社長の鉄面皮「SMILE-UP.」の体質は旧態依然…進まぬ被害者補償に批判と失望

    東山紀之社長の鉄面皮「SMILE-UP.」の体質は旧態依然…進まぬ被害者補償に批判と失望

  5. 10
    当時日本ハムGMだった山田正雄氏が「この性格はプロでやる上でプラスになる」と確信した決定的瞬間

    当時日本ハムGMだった山田正雄氏が「この性格はプロでやる上でプラスになる」と確信した決定的瞬間