出産で勘当 試食に通い大根使い回した広田レオナの20代

公開日: 更新日:

「入籍し暮らし始めたんですけど、相手はまだ学生ということもあって、お金がない。そのうえいつもどこにいるか分からない。生まれた息子ですら10分と見られないタチで、離婚しました。ただ、勘当されていたから親にも頼れない。切り詰められるだけ切り詰めましたね。1本の大根で大根飯、味噌汁の具、輪切りにしてステーキ、皮をきんぴら、葉っぱは炒めて大根おろしをつけて……という具合で。土日になると近所のダイエーに行ったんです。お目当ては食品フロアの試食。3周も4周も回っては、同じ試食に何回でも手を伸ばす。ベビーカーも買えなくて、息子をずっと腕に抱きながらだったから、重たくて大変でした」

■家賃を半年間滞納し、大家が激怒

 そうやって食いつないでも、収入がなければ家賃を払えない。当時住んでいた目黒のアパートは半年間、滞納してしまった。

「大家さんは顔を真っ赤にして怒鳴っていました。本当に申し訳なくて情けなくて。『すみません』って頭を下げるしかなくて、もうどうしようもない気持ちになりました」


 翌日、事情を知った大家さんは「いつでもいいからね」と言ってくれた。

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