1日20時間も NHKが五輪と高校野球で“スポーツ専門局化”

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 5日(日本時間6日)にリオ五輪が開幕し、地上波は本格的に五輪中継が増えるが、中でもNHKの放送の多さは驚くばかり。

 たとえば6日は、前夜22時から夜中もずっと中継し、ハイライトも含めて昼まで放送。その後は競技のない午後以外は、ほぼぶっ通しの中継になる。民放はおもにゴールデンタイムや朝に、一局のみの放送がポツポツある程度だから、NHKの放送はめちゃくちゃ多い。それだけ放映権を持っているということだが、午後を除いて五輪一色の編成が続くのは異常ではないか。

 また、7日からは高校野球も中継する。タイムテーブルは高校野球はEテレで放送。五輪の競技がない午後は総合で高校野球をやるから、平日のレギュラーは朝ドラ「とと姉ちゃん」とニュースだけで、あとは休止し、20時間もスポーツをやる日もある。これでは「スポーツ専門局か」といっても過言ではない。

「従来はBSで延々と五輪を中継し、総合は日本の注目の競技のみ放送していた印象でしたが、今や両方とも五輪の垂れ流し状態。体操の内村や卓球の石川をじっくり見たい人は多いし、注目の競技もありますが、NHKはやり過ぎ。スーパーハイビジョンで五輪が見られるパブリックビューイングの宣伝もしていますが、4年後の東京五輪ではハイビジョンテレビを売るため、視聴者を今から五輪に夢中にさせたいのかと勘ぐりたくなるほどです」(作家の松野大介氏)

 9月のパラリンピックも含めて、例年以上に五輪を流すNHK。本来は報道、ドキュメンタリー、情報、地域ごとのニュースなど、さまざまな番組を放送する使命があるはず。4年後の東京五輪に向け、国民をスポーツバカにしたいってこと?

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