田中幾太郎
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田中幾太郎ジャーナリスト

1958年、東京都生まれ。「週刊現代」記者を経てフリー。医療問題企業経営などにつ いて月刊誌や日刊ゲンダイに執筆。著書に「慶應幼稚舎の秘密」(ベスト新書)、 「慶應三田会の人脈と実力」(宝島新書)「三菱財閥 最強の秘密」(同)など。 日刊ゲンダイDIGITALで連載「名門校のトリビア」を書籍化した「名門校の真実」が好評発売中。

ドラマで描かれないシーン 古関裕而は無類の愛煙家だった

公開日: 更新日:

「エール」再放送シリーズも8月8日から第8週に突入した。本編がいつから再開されるのか、いまだ発表されないが、再放送も新たな発見がいろいろあって、けっこう面白い。第7週では主人公・古山裕一(窪田正孝)が作った曲を何度もレコード会社に持っていくものの、ディレクターの廿日市誉(古田新太)にすべてつき返されてしまう。そして第8週。早稲田大の応援部(団長=三浦貴大)から慶応大野球部に勝てる応援歌を作ってほしいと依頼を受けるも、曲がなかなか書けず裕一は苦悶する。

 さて、今回注目するのは曲を作ろうと悪戦苦闘するシーンだ。古山裕一のモデルの古関裕而が曲作りに臨む姿がドラマでもほぼ忠実に再現されている。裕一は頭に浮かんだメロディーを楽器を一切使わず、そのまま五線譜に書き込んでいく。それはまさに古関が作曲する姿と合致するのだが、一点だけ、ドラマでは描かれていないシーンがある。喫煙の場面がまったく出てこないことだ。

■1曲仕上げるたびに50本吸っていた

 本物の古関は無類の愛煙家だった。吸うタバコの本数は1日40本。銘柄はフィルターがついていない両切りのショートピース。1本当たりタール28mg、ニコチン2.3mgが含まれ、国産でもっとも強いタバコである。

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