平野悠
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平野悠「ロフト」創業者

1944年8月10日、東京都生まれ。71年の「烏山ロフト」を皮切りに西荻、荻窪、下北沢、新宿にロフトをオープン。95年に世界初のトークライブ「ロフトプラスワン」を創設した。6月、ピースボート世界一周航海で経験した「身も心も焦がすような恋」(平野氏)を描いた「セルロイドの海」(世界書院)を刊行。作家デビューを果たした。

日本中のトーク空間は「ロフトが導火線」と自負している

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 正月はいつだって高齢者を孤独に追い詰めるもの。書斎の窓から木の葉が舞い込んできた。自宅前の神社に善男善女が列をなしている。その隣の公園では女性が井戸端会議中。青空だが、寒気団のせいで凍てつくような寒さだ。新型コロナの感染・拡大は収まらず、1都3県を対象とした緊急事態宣言の発令が、どうやら時間の問題となっているようだ。2021年はどんな年になるのだろうか?

  ◇  ◇  ◇

 ライブハウスといっても、ステージに立つのはミュージシャンばかりではない。ここ数年来、ライブ事業の中でも「トークライブ」の人気が、しっかりと定着していた。

 トークライブをやるのにだだっ広いスペースは必要ないし、高価なPAやアンプもいらない。

 ロフトのトークライブが絶好調と聞きつけ、全国から見学者がやって来た。彼らは「この規模でも大丈夫なんだ。スナックに毛が生えたような空間でもトークライブって出来るんだ」と一様に納得顔で帰っていった。

 日本中に小規模のトーク空間が数多く生まれたのは、手前味噌ではあるが「ロフトが導火線となった」と自負している。

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