美川憲一が苦言…NHK紅白が失った“マンネリ感” テレ東「年忘れにっぽんの歌」が受け皿に

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■国民的番組としての紅白は終焉か

 実際、ネット上には次のような声は少なくない。

<子供の頃は新聞のテレビ欄を見ながら、目当ての歌手が歌う時間には必ず紅白をつけていたけど、大人になってから流行りの邦楽が聴きたいというのがめっきりなくなった>

<レコード大賞や紅白をもう何年も見てない>

 年に一度、老若男女が楽しめる数少ない番組であり続けてきた紅白だが、民放の格闘技やお笑い番組だけでなく、YouTubeといった動画配信に視聴者が奪われている状況にある。

「石川さゆり(63)、坂本冬美(54)、天童よしみ(67)、氷川きよし(44)あたりがまだ出場しているので、完全に演歌勢が切られている訳ではありません。ただ、高齢者が番組を通して見るにはさすがにつらい内容になっているので、前後半でカラーをガラッと変えるという美川さんのアイデアは非常にいいと思います」(前出・女性週刊誌記者)


 美川が話すように、中高年を中心に昭和のヒット曲を聴きたいという要望は少なくなく、その受け皿になっているのが、今年で54回目を迎えるテレビ東京系「年忘れにっぽんの歌」。にっぽんの歌は収録番組のため、紅白のような臨場感は味わいづらいが、五木ひろしをはじめ、美川憲一小林幸子、細川たかし(71)、八代亜紀(71)、伍代夏子(60)、瀬川瑛子(74)、千昌夫(74)といったかつて紅白を彩った顔ぶれが出演する。

 どの世代も楽しめる国民的番組はもはや成立しない時代になったのか。

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