北京五輪で日本のメダルは「金3・銀7・銅9」データ会社の予想はどこまで当たるか

公開日: 更新日:

 気が付いたら始まっていたというくらい盛り上がっていない北京冬季オリンピックだが、日本選手のメダルの瞬間は見たい。各テレビ局の放送スケジュールをチェックした。

 アメリカのデータ会社「グレースノート」の予想によると、日本は金3、銀7、銅9の計19個で冬季五輪では過去最多だ。金メダル第1号は予想通り、スキージャンプ女子(5日・NHK)の高梨沙羅となるか。ライバルのサラ・マリタ・クラマー(オーストリア)が新型コロナ感染で欠場し、サラ対決は見られなくなった。

【写真】この記事の関連写真を見る(08枚)

 あと2つの金メダルは、スキージャンプ男子の小林陵侑のラージヒル(12日・フジテレビ系)と、スピードスケート女子1500メートル(7日・日本テレビ系)の高木美帆。小林は今季W杯7勝、高木もW杯3連勝と好調で、そのまま北京で圧勝するとみられているのだ。

 スノーボードは日本選手のメダルラッシュになりそう。男子ハーフパイプ(11日・NHK)は戸塚優斗が銀、平野歩夢が銅の予想。さらに、「トリプルコーク」が持ち技の平野流佳もいるから、グレースノートは「表彰台を日本が独占するかもしれない」としている。金メダルの可能性もありということである。女子ビッグエアの鬼塚雅(15日・NHK)は銀が期待される。

羽生結弦は残念ながら…

 一番の注目は、世界初のクワッドアクセル(4回転半ジャンプ)で五輪3連覇に挑むフィギュアスケート男子シングルの羽生結弦だが、8日のショートプログラムは日本テレビ系、10日のフリーはNHKが中継する。ただ、いずれも平日昼なので、リアルタイム観戦はしにくい。米データ会社の予想は金でなく銀で、大技を失敗するとみているらしい。宇野昌磨は4位、五輪初出場の鍵山優真は銅メダルと前評判は高い。団体は銅。

 高木美帆のほかのスピードスケートはどうか。まず、小平奈緒は500メートル(13日・NHK・BS)で銀の予想だ。連覇といきたいが、アメリカのエリン・ジャクソンは手ごわい。今季W杯はランキング1位。スタートダッシュを得意としていて、後半に伸びる小平と100分の1秒の争いになる。小平は1000メートルもメダル候補だ。

 姉の高木菜那のマススタート(19日・日テレ系)もメダル有力。マススタートは15~20人が一斉スタートして、400メートルのトラックを16周して中間ポイントと最終ポイントの合計を争う。高木菜那は前回の平昌オリンピックで金メダルだった。その菜那と美帆がメンバーのチームパシュート(15日・フジ系)は銅というのだが、もうひとりの佐藤綾乃が絶好調だから、金じゃないかなあ。

「日本選手のメダルの瞬間だけでなく、女子カーリングなど人気種目はほぼNHKの独占です。440億円の放送権料(北京・パリ大会)の大半を負担しているのでいいとこ取りなのですが、民放も五輪放送は赤字になるので、あまりやりたくないんです」(メディアウオッチャー)

 民放の冬季オリンピック中継、今大会が最後かも。

(コラムニスト・海原かみな)

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    「悠仁さまに一人暮らしはさせられない」京大進学が消滅しかけた裏に皇宮警察のスキャンダル

    「悠仁さまに一人暮らしはさせられない」京大進学が消滅しかけた裏に皇宮警察のスキャンダル

  2. 2
    香川照之「團子が後継者」を阻む猿之助“復帰計画” 主導権争いに故・藤間紫さん長男が登場のワケ

    香川照之「團子が後継者」を阻む猿之助“復帰計画” 主導権争いに故・藤間紫さん長男が登場のワケ

  3. 3
    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

  4. 4
    巨人・菅野智之の忸怩たる思いは晴れぬまま…復活した先にある「2年後の野望」 

    巨人・菅野智之の忸怩たる思いは晴れぬまま…復活した先にある「2年後の野望」 

  5. 5
    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  1. 6
    鹿児島・山形屋は経営破綻、宮崎・シーガイアが転売…南九州を襲った2つの衝撃

    鹿児島・山形屋は経営破綻、宮崎・シーガイアが転売…南九州を襲った2つの衝撃

  2. 7
    「つばさの党」ガサ入れでフル装備出動も…弱々しく見えた機動隊員の実情

    「つばさの党」ガサ入れでフル装備出動も…弱々しく見えた機動隊員の実情

  3. 8
    女優・吉沢京子「初体験は中村勘三郎さん」…週刊現代で告白

    女優・吉沢京子「初体験は中村勘三郎さん」…週刊現代で告白

  4. 9
    ビール業界の有名社長が実践 自宅で缶ビールをおいしく飲む“目から鱗”なルール

    ビール業界の有名社長が実践 自宅で缶ビールをおいしく飲む“目から鱗”なルール

  5. 10
    悠仁さまが10年以上かけた秀作「トンボの論文」で東大入試に挑むのがナゼ不公平と言われるのか?

    悠仁さまが10年以上かけた秀作「トンボの論文」で東大入試に挑むのがナゼ不公平と言われるのか?