中川翔子がアルバムで振り返る20年 作曲家・筒美京平さんとの思い出も

公開日: 更新日:

“しょこたん”こと中川翔子が芸能生活20周年記念ベストアルバムを2月22日にリリース。タイトルは「超!しょこたん☆べすと!!」(ソニーミュージック)。2枚組で全27曲収録。ジャケット写真では、しょこたんが真っ赤なドレスにうずまるようにしてこちらを見つめている。

  ◇  ◇  ◇

「生きててよかった!」

 ジャケ写の自分と目が合い、心の底から思ったという。アルバムには代表曲・人気曲がずらり。ラストには自身で作詞した新曲も。「ヌマルアクマ」だ。変わったタイトルだが、聴いてびっくり。喉元を切り裂いたり、心臓を食べたり、舌を噛んだり……。猟奇的な歌詞が歌われていく。リズムはアップテンポ。声はかわいいアニメ系。

「スタッフからは、平和とか、優しさとか、そういうテーマの歌詞を提案されていました」

 なのに、なぜ?

「アニメの『チェンソーマン』を見ていたら、悪魔との恋はイヤ? というフレーズが降ってきて。眼球とか、ハラワタとか、ズタズタとか……。グロテスクな言葉が頭の中に次々と湧いてきました」

 ボツを覚悟でスタッフに歌詞を提出したら、思いもよらず好評だった。

「かわいい女の子が病みメーク(心が病んだような暗いメーク)で、TikTokでダンスしてくれるイメージの曲です。たくさんの人に踊ってもらいたいな。みんなができる振り付けを考え中です」

 アルバムを聴くと、頑張ってきた自分の20年間がよみがえるそうだ。

「2枚組の1枚目はわけもわからず必死に走り続けた20代の曲が中心です。夢がかなった! と初めて思えた曲は『空色デイズ』。アニメの『天元突破グレンラガン』の主題歌で、紅白歌合戦にも出場できました。この曲があったからこそ今も芸能活動を続けていられます。『綺麗ア・ラ・モード』は作詞・松本隆さん。作曲・筒美京平さん。筒美さんが、年齢を重ねるごとにうまく歌えるようになるよ、とやさしく言ってくださった。筒美さんは亡くなられましたが、一昨年武道館で歌った後に松本さんにほめていただき、私にとっては宝石のようなバラードです」

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    本来は「9月左翼構想」だが…大谷が打てば打つほど手術明けの外野守備は前倒しの気配

    本来は「9月左翼構想」だが…大谷が打てば打つほど手術明けの外野守備は前倒しの気配

  2. 2
    真美子夫人も共同オーナーに? 大谷「25億円別荘購入」の次は女子プロバスケチーム買収か

    真美子夫人も共同オーナーに? 大谷「25億円別荘購入」の次は女子プロバスケチーム買収か

  3. 3
    福山雅治は自宅に帰らず…吹石一恵と「6月離婚説」の真偽

    福山雅治は自宅に帰らず…吹石一恵と「6月離婚説」の真偽

  4. 4
    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  5. 5
    別居情報を払拭?福山雅治の妻・吹石一恵の幸せ自粛ライフ

    別居情報を払拭?福山雅治の妻・吹石一恵の幸せ自粛ライフ

  1. 6
    堀江しのぶがスキルス性胃がんと判明 余命2か月の宣告に…

    堀江しのぶがスキルス性胃がんと判明 余命2か月の宣告に…

  2. 7
    原田美枝子「女優生活50年」で紫綬褒章の感慨…夫・石橋凌の“隠し子騒動”乗り越えて

    原田美枝子「女優生活50年」で紫綬褒章の感慨…夫・石橋凌の“隠し子騒動”乗り越えて

  3. 8
    政権に忖度するテレビ朝日に「株主提案」で問題提起 勝算はあるのか…田中優子さんに聞いた

    政権に忖度するテレビ朝日に「株主提案」で問題提起 勝算はあるのか…田中優子さんに聞いた

  4. 9
    大谷「DH独占」打ちまくり、週間MVPも…他の野手を休ませられないロバーツ監督のジレンマ

    大谷「DH独占」打ちまくり、週間MVPも…他の野手を休ませられないロバーツ監督のジレンマ

  5. 10
    あえてGWに「裏金不起訴」で大炎上!萩生田光一氏と世耕弘成氏を待つ“市民感覚”の鉄槌

    あえてGWに「裏金不起訴」で大炎上!萩生田光一氏と世耕弘成氏を待つ“市民感覚”の鉄槌