映画「翔んで埼玉」続編にすがるフジテレビ…公開早々「琵琶湖の水」でケチがつきそうに

公開日: 更新日:

■気がかりな琵琶湖の水

 フジ・メディア・ホールディングスの2023年3月期決算でフジテレビは減収減益、それを映画・アニメ部門や配信事業などが補っている。フジグループとしては、「翔んで埼玉」にしっかり稼いでもらわないと困るのである。

 そこで、続編は関西を巻き込むことにした。第1作はヒットしたといっても関東が中心で、関西ではさほどでもなかった。ダ埼玉のイメージが浸透していなかったからだ。ではということで、続編は大阪・京都から「日本一スルーされる地味な県」とディスられている滋賀県を舞台にした。GACKTや二階堂らの埼玉解放戦線は、迫害と戦う滋賀解放戦線、さらには和歌山解放戦線とともに、「日本大阪化計画」を叫ぶ冷酷無慈悲な大阪府知事(片岡愛之助)らと戦う。ストーリーはハチャメチャ、ド派手な衣装、スピード感あふれるアクション、爆笑ギャグ連発は相変わらずだ。

 早くもヒット間違いなしでフジテレビもホッとしていたら、ここにきて映画にケチがつきそうな事態が発生した。近畿の水がめの「琵琶湖の水を止める」というセリフがあるのだが、本当に琵琶湖の水が止まりそうなのだ。今年は西日本で降水量が少なく、水位が標準より61センチも低くなってしまっているという。さらに減るようなら取水制限となり、大阪・京都の水道がピンチに。「琵琶湖の水止めたろか」が映画の話ではなくなって、ヒンシュクを買いかねない。フジテレビ、雨ごいでもするか。

(コラムニスト・海原かみな)

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    「悠仁さまに一人暮らしはさせられない」京大進学が消滅しかけた裏に皇宮警察のスキャンダル

    「悠仁さまに一人暮らしはさせられない」京大進学が消滅しかけた裏に皇宮警察のスキャンダル

  2. 2
    香川照之「團子が後継者」を阻む猿之助“復帰計画” 主導権争いに故・藤間紫さん長男が登場のワケ

    香川照之「團子が後継者」を阻む猿之助“復帰計画” 主導権争いに故・藤間紫さん長男が登場のワケ

  3. 3
    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

  4. 4
    巨人・菅野智之の忸怩たる思いは晴れぬまま…復活した先にある「2年後の野望」 

    巨人・菅野智之の忸怩たる思いは晴れぬまま…復活した先にある「2年後の野望」 

  5. 5
    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  1. 6
    鹿児島・山形屋は経営破綻、宮崎・シーガイアが転売…南九州を襲った2つの衝撃

    鹿児島・山形屋は経営破綻、宮崎・シーガイアが転売…南九州を襲った2つの衝撃

  2. 7
    「つばさの党」ガサ入れでフル装備出動も…弱々しく見えた機動隊員の実情

    「つばさの党」ガサ入れでフル装備出動も…弱々しく見えた機動隊員の実情

  3. 8
    女優・吉沢京子「初体験は中村勘三郎さん」…週刊現代で告白

    女優・吉沢京子「初体験は中村勘三郎さん」…週刊現代で告白

  4. 9
    ビール業界の有名社長が実践 自宅で缶ビールをおいしく飲む“目から鱗”なルール

    ビール業界の有名社長が実践 自宅で缶ビールをおいしく飲む“目から鱗”なルール

  5. 10
    悠仁さまが10年以上かけた秀作「トンボの論文」で東大入試に挑むのがナゼ不公平と言われるのか?

    悠仁さまが10年以上かけた秀作「トンボの論文」で東大入試に挑むのがナゼ不公平と言われるのか?