阿部サダヲ&クドカン「ふてほど」で見せつけているのは“ドラマのTBS”の底力

公開日: 更新日:

 テレビ業界では昭和だけでなく、1990年代や2000年代も含めた“懐かしネタ”は音楽番組やバラエティーでも引っ張りダコ。そんな中、前クールにフジテレビのドラマ「うちの弁護士は手がかかる」でムロツヨシ(48)が随所に昭和の話題を出してきたり、橋本環奈(25)が主演した「トクメイ!警視庁特別会計係」のオープニングに昭和のエンタメネタを使って40~60代のオジサンに刺さる工夫をしてきた。

 前出の亀井徳明氏は「そういう流れの中で、『ふてほど』を見て思い出したことがある」と、こう続ける。

「1990年代初期、フジテレビが“月9”を筆頭にドラマやバラエティー番組で高視聴率を連発していた頃、フジテレビのあるプロデューサーが《今はたまたまウチのほうが数字がいいけど、やっぱり昭和の王者だったTBSのドラマの底力は脅威。プロデューサーと脚本家と演出家と演者さんの関係性が伝統的にしっかりしていて、一朝一夕にはとても追いつけない》と話していたんです。昭和ネタがテレビに溢れている今、連ドラで昭和をメインにした『ふてほど』が評価されているのは、結局そういうことなのかもしれないな、と」

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    「悠仁さまに一人暮らしはさせられない」京大進学が消滅しかけた裏に皇宮警察のスキャンダル

    「悠仁さまに一人暮らしはさせられない」京大進学が消滅しかけた裏に皇宮警察のスキャンダル

  2. 2
    香川照之「團子が後継者」を阻む猿之助“復帰計画” 主導権争いに故・藤間紫さん長男が登場のワケ

    香川照之「團子が後継者」を阻む猿之助“復帰計画” 主導権争いに故・藤間紫さん長男が登場のワケ

  3. 3
    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

  4. 4
    巨人・菅野智之の忸怩たる思いは晴れぬまま…復活した先にある「2年後の野望」 

    巨人・菅野智之の忸怩たる思いは晴れぬまま…復活した先にある「2年後の野望」 

  5. 5
    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  1. 6
    鹿児島・山形屋は経営破綻、宮崎・シーガイアが転売…南九州を襲った2つの衝撃

    鹿児島・山形屋は経営破綻、宮崎・シーガイアが転売…南九州を襲った2つの衝撃

  2. 7
    「つばさの党」ガサ入れでフル装備出動も…弱々しく見えた機動隊員の実情

    「つばさの党」ガサ入れでフル装備出動も…弱々しく見えた機動隊員の実情

  3. 8
    女優・吉沢京子「初体験は中村勘三郎さん」…週刊現代で告白

    女優・吉沢京子「初体験は中村勘三郎さん」…週刊現代で告白

  4. 9
    ビール業界の有名社長が実践 自宅で缶ビールをおいしく飲む“目から鱗”なルール

    ビール業界の有名社長が実践 自宅で缶ビールをおいしく飲む“目から鱗”なルール

  5. 10
    悠仁さまが10年以上かけた秀作「トンボの論文」で東大入試に挑むのがナゼ不公平と言われるのか?

    悠仁さまが10年以上かけた秀作「トンボの論文」で東大入試に挑むのがナゼ不公平と言われるのか?