木村拓哉ドラマはなぜ、いつもウソっぽい? テレ朝「Believe」も“ありえねえ~”ばっかり

公開日: 更新日:

 そもそも、これまでも木村のドラマはウソっぽかった。「風間公親-教場0-」では新人刑事を育てる刑事指導官という役だったが、刑事指導官は各警察署を巡回して組織運用や捜査方針のアドバイスをしたり、警察本部への連絡を管理するのが職務で、刑事の教育係ではない。階級も警視とエライ。風間の階級は警部補という下っ端のほうで、同僚刑事に「交番勤務に戻ってもらう」などと人事権限を持っているかのような暴言を吐いたら、風間こそ処分を受ける。

■例の“予定調和”がネックに

「HERO」でも、ジーンズ姿で現場捜査に出かける型破りな検察官はいいとしても、秋霜烈日の検察官記章(バッジ)を突き付けて、平気で職務質問をしたり、建物に立ち入ったりする。検察官にも捜査権はあるが、こうした“実力行為”は警察官の職務で、検察官には許されていない。

 なぜ木村のドラマはウソっぽいか。ドラマ制作会社のプロデューサーは「キムタクを見せるのが最優先で、ドラマの設定やストーリーは二の次だからですよ」と苦笑する。「途中に挫折や失敗、裏切りなどの波乱がちりばめられていても、最後はキムタクがカッコよくキメるという予定調和なんですよね。だから、いつも同じような展開だし、何をやってもキムタクになっちゃう」

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    元横綱・白鵬に「伊勢ケ浜部屋移籍案」急浮上で心配な横綱・照ノ富士との壮絶因縁

    元横綱・白鵬に「伊勢ケ浜部屋移籍案」急浮上で心配な横綱・照ノ富士との壮絶因縁

  2. 2
    スッカラカンになって帰国のはずが…ラスベガスのカジノで勝った

    スッカラカンになって帰国のはずが…ラスベガスのカジノで勝った会員限定記事

  3. 3
    西武激震!「松井監督休養、渡辺GM現場復帰」の舞台裏 開幕前から両者には“亀裂”が生じていた

    西武激震!「松井監督休養、渡辺GM現場復帰」の舞台裏 開幕前から両者には“亀裂”が生じていた

  4. 4
    なぜ15大会のスポンサー企業は日本女子プロゴルフ協会に“抗議文”を送ったのか

    なぜ15大会のスポンサー企業は日本女子プロゴルフ協会に“抗議文”を送ったのか

  5. 5
    1場所4人じゃ終わらない…元横綱白鵬の旧宮城野部屋勢“廃業ラッシュ”はこれからだ

    1場所4人じゃ終わらない…元横綱白鵬の旧宮城野部屋勢“廃業ラッシュ”はこれからだ

  1. 6
    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  2. 7
    石原裕次郎(12)慶応病院に入院…同乗したエレベーターを降りる際に掛けられた言葉

    石原裕次郎(12)慶応病院に入院…同乗したエレベーターを降りる際に掛けられた言葉会員限定記事

  3. 8
    ミス・インターナショナル 特派員協会で「涙の訴え」のワケ

    ミス・インターナショナル 特派員協会で「涙の訴え」のワケ

  4. 9
    (26)第3作「男はつらいよ フーテンの寅」では寅さんを地面に叩きつけた

    (26)第3作「男はつらいよ フーテンの寅」では寅さんを地面に叩きつけた会員限定記事

  5. 10
    元衆院議員・若狭勝氏は女帝と断絶して7年「今は本当に幸せ」

    元衆院議員・若狭勝氏は女帝と断絶して7年「今は本当に幸せ」