映画界“性強要”告発は底なし…木下ほうか、園子温以外にも取り沙汰される業界の面々

公開日: 更新日:

映画監督としての自覚のなさ、周りの方々への配慮のなさを自覚し、今後のあり方を見直したい」

 監督の榊英雄(51)、俳優の木下ほうか(58)に続き、女優らへの性加害疑惑を報じられた園子温(60)がコメントを発表した。同時に、疑惑を報じた週刊女性に対し「事実と異なる点が多く、自分自身以外への関係者にも多くのご迷惑がかかっていることを考慮し、代理人を通じて、しかるべき措置をとって参る所存」と、法的措置を示唆した。だが、どこがどう事実と異なっているのかは明らかにしていない。

■「主演女優への近道」

 某芸能プロ幹部はこう言う。

「園監督の作品にエキストラ出演したアルバイトでホステスの仕事をしている女優から『ハーレムおじさん』と呼ばれる監督の行状を聞いたことがあります。関係を持ちかけられたことのある女優さんには『主演女優への近道』『俺を満足させることもできなくて、観客が満足するわけないだろう』などと迫ったらしいです。仕事のためにと嫌々ながら応じたにもかかわらずチョイ役だったり、仕事にならなかったりで精神的に病んだり、映画業界に失望して去っていった者も少なくないのでは」

少数精鋭の弊害

 映画関係者からは、こんな話も。

「疑惑を取り沙汰されている3人以外にも名前の挙がっている監督やプロデューサーがいます。残念ながら、まだまだ告発者が出てきても、おかしくないというのが実情でしょう」

 映画業界では、監督を頂点に同じスタッフが脇を固めることが多く監督の名前をつけて「○○組」との呼び方がされてきた。少数精鋭となり、撮影がスムーズに進む一方、外部の目が届かなくなり、蛮行があったとしても漏れにくい。漏らせば降板といった、いやがらせもあるからだろう。

 映画界の暗部があぶり出された監督による性加害。まずは業界にはびこるうみを出し切る。そうすることでしか健全化への道はないのではないか。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    本来は「9月左翼構想」だが…大谷が打てば打つほど手術明けの外野守備は前倒しの気配

    本来は「9月左翼構想」だが…大谷が打てば打つほど手術明けの外野守備は前倒しの気配

  2. 2
    真美子夫人も共同オーナーに? 大谷「25億円別荘購入」の次は女子プロバスケチーム買収か

    真美子夫人も共同オーナーに? 大谷「25億円別荘購入」の次は女子プロバスケチーム買収か

  3. 3
    福山雅治は自宅に帰らず…吹石一恵と「6月離婚説」の真偽

    福山雅治は自宅に帰らず…吹石一恵と「6月離婚説」の真偽

  4. 4
    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  5. 5
    別居情報を払拭?福山雅治の妻・吹石一恵の幸せ自粛ライフ

    別居情報を払拭?福山雅治の妻・吹石一恵の幸せ自粛ライフ

  1. 6
    堀江しのぶがスキルス性胃がんと判明 余命2か月の宣告に…

    堀江しのぶがスキルス性胃がんと判明 余命2か月の宣告に…

  2. 7
    原田美枝子「女優生活50年」で紫綬褒章の感慨…夫・石橋凌の“隠し子騒動”乗り越えて

    原田美枝子「女優生活50年」で紫綬褒章の感慨…夫・石橋凌の“隠し子騒動”乗り越えて

  3. 8
    政権に忖度するテレビ朝日に「株主提案」で問題提起 勝算はあるのか…田中優子さんに聞いた

    政権に忖度するテレビ朝日に「株主提案」で問題提起 勝算はあるのか…田中優子さんに聞いた

  4. 9
    大谷「DH独占」打ちまくり、週間MVPも…他の野手を休ませられないロバーツ監督のジレンマ

    大谷「DH独占」打ちまくり、週間MVPも…他の野手を休ませられないロバーツ監督のジレンマ

  5. 10
    あえてGWに「裏金不起訴」で大炎上!萩生田光一氏と世耕弘成氏を待つ“市民感覚”の鉄槌

    あえてGWに「裏金不起訴」で大炎上!萩生田光一氏と世耕弘成氏を待つ“市民感覚”の鉄槌